実に腹立たしい事件が続いている。知事による不祥事である。地方分権が叫ばれ、私達地方議員は、地方のことは地方に任せろと主張している。私達は国と地方の役割を峻別し、国は本来の国の仕事だけを担当し、地方の仕事には口は出さない仕組みを作りたいと活動を続けている。
国の官僚は、とにかく権限財源を地方に移譲したがらない。しないとは言わない、地方の方に受け取る土壌が育っていないのでできないと言う。本音の部分は、地方をコントロールしたい思いと、一方で本当に地方は信用できない、きちんとした自治能力がないと思いをもっていることは想像に難くない。
一連の知事の不祥事を見て一番ほくそ笑んでいるのが、官僚であろう。ほら見たことか、地方に政治を任せたらこうなってしまうだけだと。
腐敗にまみれているのは、ほんの一握りの地方政治家であっても、地方政治の代表格である知事の不祥事の影響は甚大である。市町村は1819に対し都道府県は47であり、予算規模も格段に違う。
改革と腐敗は本来別物であるが、知事が腐敗すると、改革自体に悪いイメージが漂ってしまう事態は避けられない。のみならず改革を進めて闘っている地方議会の議員も足を引っ張られる状況になってしまう。
安倍晋三首相は「政治家にとっての初心とは選挙で選ばれた時の民意だ。一連の不祥事が事実なら知事は民意に背き、選挙時の熱意や志を忘れたのではないか」と厳しく批判されたが、地方政治に身を置く者として返す言葉がない。
地方6団体の中でも全国知事会はリーダー的存在であった。「闘う知事会」はどこへ行ってしまったのか。
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