視察・学習報告

中曽根康弘元総理講演メモ(その1)

  • 隅田(すだ)盛和
  • at 2006/11/30 06:34:03

 去年の自由民主党青年部・青年局・女性局合同大会で、私は京都府連推薦で青年局優秀党員表彰をもらった。その時に中曽根康弘元総理大臣の記念講演があり、現場打ちのパソメモを掲載する。

中曽根元総理講演 講師 中曽根康弘元総理大臣
大正7年生まれ 20回連続当選 57年11代自民党総裁

(講演メモその1)

 私が青年部にいたときと同じ時局になっている。非常に難しい危機的状況だと心配している。
 イラク問題は変にこじれたりするとアメリカに影響があり、日本の対北朝鮮問題にも影響が出てくる。ファルージャを見ると選挙がうまくいくか心配。
 今度の国会で小泉内閣は郵政民営化法案を出すが、この問題は一歩間違うと経済へ影響が大きい。350兆円が民間に出るので、地方銀行がつぶれる可能性がある。
今年は戦後最大の難局であり、こんな時に50周年を迎えた自民党、なにか意味があると感じている。
 私は憲法改正派。30代40代の若い人は68%が改正賛成である。国民の底から憲法改正の声が出てきたことを、非常に楽しみと期待を持っている。青年、女性が日本を動かす原動力として頼もしく見ている。
 大事なのは歴史観。共産主義がだめなのははっきりした。アメリカは自分たちの考えで世界を動かしてやろうと見える。自分たちの歴史から「これだ」というものをつかみ活かしていくことが大事である。
 アメリカのイラク軍事攻撃には批判が多い。しかし、大きな国際的な事件を考える場合、後生の歴史的評価を考えて判断しなければならない。その判断は民族の存亡に関わるからである。日本の国益を考えれば、アメリカに失敗させるわけにはいかない。
 最近の歴史的コース、歴史観を述べてみたい。冷戦時代は自民党の時代だった。各総理大臣は失われた日本の権利、独立性を回復するため努力した。私は行政改革、国鉄を民営化した。戦後政治からの脱却の時代だった。日本はアメリカ体系の中に入って、温室だった。ソ連側諸国は次々独立していった。今やEUは25カ国になる。プーチンはロシア帝国の復活を指向しているみたい。アメリカはアメリカの理想を力で世界に広めていこうとしている。
 日本はというと10年漂流していた。政治が分裂し国の力が衰えた。犯罪が激増し、教育が崩壊した。その漂流を止めたのが小泉内閣。これは評価している。10年間の漂流の間に、国民は今までの体系ではだめだと思った。「自民党をぶっ壊す」と言った小泉首相が80%の支持を得た。それが今は40%。しかしそれだけで政治ができるわけではない。小泉首相も議会や政党を無視しては成り立たないことがわかった。私は変人が変身したと思っている。首相には大統領的首相、国民を大事にしたやり方と議院内閣的首相、議会を大事にするやり方の二つがある。両方を私はやってきた、両方必要である。党の優秀な人材を要所につけた。小泉君は最近このあたりがわかってきたようだ。
 国際情勢は大きな変化が起こってきた。イラクは非常に大きな問題、日本の力に関わる。アメリカ、イギリス、日本は海洋民族でドイツ、フランスは大陸民族。海洋民族は水平線を見て動く。この違いが出ている。
 アメリカ軍の隊形の変換。ソ連がいなくなったから、新しい形にするため、大きな軍の改革が行われている。アジアへ軍事力をシフトするトランスフォーメーションである。これからは大きな戦争はない。テロとかに対応する小さな部隊が必要。日本は中期防衛力整備計画も変えた。国連の安保常任理事会にも立候補している。
 拉致問題が膠着している。これは包括的に解決しなければならない。韓国に与えた以上の利益は与えてはいけない。


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