視察・学習報告

中曽根康弘元総理講演メモ(その2)

  • 隅田(すだ)盛和
  • at 2006/12/01 07:52:25

青年局女性局全国大会 (講演メモその2)

 東アジア外交、ASEANの国々とFTA。津波に対しては小泉内閣はよくやっている。
 安全保障問題もよくやっている。今までの殻を破った。今までは縮こまって何もやらなかった。何もしないことが平和の言い訳に使われた。何もしないことが平和ではない。
 小泉内閣は各論が先行して本論がない。21世紀の国家像に触れないで、郵政と道路ばかり言っている。まず国がどこへ行くかを言っていないのが欠点。どの内閣にも欠点はある。
 日本の行く末を考え、憲法改正問題、教育基本法改正問題を議論しなくてはならない。自民党が改正案を発表すれば、民主党も発表するだろう。憲法調査会は役割を終え5月に解散する。それから改正問題が政治日程に上ってくる。今は直前の時期。国民投票法を作らなくてはならない。憲法改正には国民投票がいるからである。今までの議会政治に対して大きな変革と思っている。
 今は明治維新の時のような静かな大きな変革が起こっている。裁判に国民が参加する、中央と地方との関係、道州制、学校の体系が変化していく。そして借金をどうやって返すのか。36兆円借金をしているが、もうすぐ40兆円になるだろう。借金をしないようにしないとやがて日本は潰れる。
 自分で自分たちの憲法を作ろうと言う声が国民の底から出てきた。ソ連に遅れること10年。若い人は良いものは良い、悪いものは悪いと判断する。政治は先まで読んで手を打たないといけない。平成憲法。
 日本は経済ばかり考えていた。それより文化が大切、歴史、伝統、教育文化国家へ変身するために50年の国家体系を考えようじゃないか。
 情報は重要。情報のないところに平和国家はない。アメリカに情報を頼っているのは独立国ではない。
 保守とは歴史と伝統の上に立つこと。私は歴史は縄文時代、弥生から明治維新、明治維新以降に分けられると思う。昔は実際の仕事は将軍がやっていた。天皇はあくまで伝統と権威の象徴。そして将軍や総理は実務の責任者である。文化の中で、わびさびもののあわれ、独特の感性、茶などに表れている。これらは外国にはないこれらを大切にするのが保守主義。外国のものを借りてきてやるのは本物ではない。大自然と共存していくのは保守主義。そういうものを受け継いで、伝えていくことが大切。
 不易と流行、両方必要。我々が守っていくもの、変えていくもの、これらを峻別する。
 歴史性と宗教性が大事。若い政治家はカリスマ性と重みがない。我々は激烈な戦争から帰ってきて、屈辱に耐えて歯を食いしばって頑張ってきた。今の若い人は生まれてきたときから、車もある、そして日教組の教育をうけてきた。
 歴代の首相は、京都から禅の先生をよんで勉強した。政治家は歴史法廷の被告席に立っている。そう自覚をもう一度考えてもらいたい。

(質疑)なぜ今まで憲法が改正されなかったのか
マッカーサーが平和平和ばかり唱えていた。平和は与えられるものと教えられた。平和は作っていくものと思わなかった。ようやく作らなければならないと下からわいてきた。三分の二の賛成はどうやって実現するかを考えないといけない。民主党などと一緒にやっていける道を考える。党よりも憲法改正が大事であると考えるべきである。

(質疑)どんな日本人を育てていくのか
今の憲法は権利、個別性ばかりが強調されている。一つには家庭を大事にした条文を入れる必要がある。家庭という共同体を作っていくことが、国を作っていくことに通じる。責任とか義務という問題も考えていかなくてはならない。道徳教育をはっきりと明示する必要がある。

(質疑)今後の青年部活動はどうしたらいいのか
私は二八歳で代議士になって青年部に入った。占領の屈辱に耐えた。これが原動力になって高度経済成長を成し遂げた。今は時代が低迷して、困難な時代になっている。これを回復させるのは若い世代の役割。中曽根とか田中がやったんだから我々にもできないわけはないと思って欲しい。国の前途を見つめながら、身近な周りから説得することが大事。そういう運動が全国に広がったら日本は復活する。

 


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