視察・学習報告

小諸市視察

  • 隅田(すだ)盛和
  • at 2006/11/06 17:57:51

小諸市役所  長野県東部に位置し、東京から新幹線で1時間。北に浅間山、市内に千曲川が流れ、標高570m~2000m。冬は雪は少ないが、気温が下がりマイナス16度Cにもなる。日本で二番目に雨の少ない地域で面積98平方キロメートル、人口4万5千人である。平安時代、鎌倉時代から歴史があり、北国街道、中仙道が賑わい、島崎藤村で有名。昭和29年5か村合併で小諸市が誕生。穴城である小諸城趾の懐古園には小諸紅八重シダレザクラがある。市街地の空洞化が進んでおり、環境都市を目指している。今年度は子育て、環境、を重点に予算編成をした。
 長野県は長寿県であり、他の県に比べて高齢化が早い。しかし、老人医療費は全国一低い。高齢化率は23%であるが、ニュータウンでは10~11%ある反面、山間部では44.2%という行政区もあり地域によってばらつきがある。関節疾患が全国の二倍なのは農業をしている高齢者が多いせいか。
 介護保険料はこの4月から27%アップした。1号被保険者は8千人いるが、このうち問い合わせて来られたのは70人。ほとんどの人は値上げはやむを得ないと思っている。
 福祉に関しては特別会計26億円、一般会計予算で10億6千万円である。介護保険制度が始まって、130名の地区の指導者を養成してきた。こんな小さな市でも行政だけでは目が届かない。
 他の予算と違い介護保険の繰り入れ基準は明確であり、地域福祉へ転換の時期である。

 現在は介護予防事業に力を入れている。毎月毎月高齢化率は着実に上がっている。地域で活き活きと生活できることが大切。平成14年度に転倒予防教室を始めた。
 指導者養成については18年度は60名弱地域の指導者として受講された。指導者研修、地区指導者研修の二本立てでやっている。まず指導者研修を受ける。地区指導者は2度目、3度目と続けて研修を受けている人。指導者が企画して介護予防教室を開いている。講師は3回まで市から全額補助している。また、取り組みにくい地区をモデルとして、行政を交えて企画会議を開いている。高齢福祉課をもじって高福劇団と銘打ち、ちょっとした寸劇もしている。今年度は今までのレクレーションの幅を広げて企画している。

 介護保険について市独自の取り組みは、まず介護と死亡の要因は違う視点から認定調査票の見直しを徹底的にした。その結果全国とは違うものが発見できた。認知症が2倍、関節疾患が2倍であった。小諸は坂のまちであるのでそれが影響をしているのかと思う。
 介護予防は若い次期からの取り組みが必要である。平成12年にスタートした介護保険は現在15事業所であるが、その9割と市がネットワークを組んで情報交換をしている。これは規模がそこそこだったので、できたことだと思っている。

(質問)
指導者に対する報酬はあるのか?
(答弁)
指導者に報酬はない。これから指導者を集めて作る協議会の活動については助成を検討している。
(質問)
筋トレマシーン導入の検討はどうか?
(答弁)
筋トレマシーンには関わっていない。
(質問)
介護予防事業に参加したくない人に対する対応は?
(答弁)
男性の参加が少ないことが課題になっている。鬱病などには戸別訪問をしており、小諸高原病院で認知症の対応をしている
(質問)
指導者の男性割合はどうか?
(答弁)
非常に少ない。
(質問)
老人医療費が安い理由は?
(答弁)
就労意欲が高いことだと思う。無料で使える施設がたくさんある。マレットゴルフが盛んで、このスポーツは結構山の中を歩くので、健康作りにつながっている。

(まとめと感想)
 ピンピンコロリという言葉がある。人間には寿命があるのだから、死の直前まで元気でいられることが理想である。長生きをしても寝たきりであれば、ほとんど生きている意味をその人自身が見つけることができないだろうし、回りや社会も負担になってくる。
 歳を取ると、身体条件の個人差が顕著になってくる。元気な人は何時までも社会の戦力として社会に対して貢献してもらいたいし、その方が本人にとっても生きがいになると思う。そして、真に介護、医療が必要な人にのみ、それを必要な範囲で与えられる仕組みにしなければならない。
 そんな意味で高齢者にかかる医療費を抑える各種の取り組みは有効である。


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