視察・学習報告

陸上自衛隊福知山駐屯地

  • 隅田(すだ)盛和
  • at 2006/11/09 18:49:08

福知山駐屯地  自衛隊は国の組織ではあるけれども、大規模な災害が起こったとき直接、市民がお世話になる。また、有事関連法では、有事の際に市町村の責務が明記されており、具体的には自衛隊と密接に連絡をとり、市民の安全を誘導していかなくてはならない。

 国防は国の仕事だが、守られる国民は同時に市民でもある。市議会としては、直接組織的関連はなくても、市民にかかわる行政組織について一定の知識を得ておき、話を出来るチャンネルはもっておく必要がある。

 今回は本市を管轄とする陸上自衛隊第7普通科連隊が駐屯する福知山駐屯地の概要と自衛隊の役割を直接視察する。

【駐屯地の説明を受ける】
 400m四方で駐屯地としては狭い。旧陸軍歩兵第20連隊は健脚部隊として有名だった。イラク復興支援初代部隊長の佐藤指令は3月だけで17回など部外講演に忙しく、本日は不在である。
 ここは第7普通科連隊がおり、小銃、機関銃を主要装備とする。千名弱が勤務。宇治川以北9市15町が管轄になっている。
 佐藤指令の統率目標は親しみのある自衛隊から進んで「尊敬される福知山自衛隊への飽くなき挑戦」である。
 日頃は格闘訓練、銃剣道、射撃訓練、戦闘訓練、持続走などの訓練を積んでいる。

 災害派遣も自衛隊の主要な任務。
 二八水害では、築堤工事のため620名派遣。平成2年のマリタイムガーデニア号座礁では伊根町へ流出油回収のため11日間260名派遣。平成7年の阪神淡路大震災では、いち早く知事の要請がかかる前に自主出動したことでマスコミからたたかれた。3ヶ月間で述べ12983名派遣した。
 我々は何かあったら1時間以内に30名が出動できる体制をとっている。
 昨年鳥インフルエンザ防疫業務に派遣、2日間で7万5千羽の鶏を処理した。府の職員に個々に聞いても、全体像がわからなかった。自衛隊は組織での統率がとれて、情報共有できていた。台風23号ではのべ1300名派遣した。
 そのほか部外行事支援、駅伝等輸送支援、カンボジア、ゴラン高原、東チモール、イラク復興支援国際貢献にもここの駐屯地から派遣している。

自衛隊は第1走者だと思っている。第2走者にバトンを渡すまでが仕事。

(質問)
入隊してくる人の国防に対する意識はどうか。
(答弁)
国防の意識は比較的少ない。むしろ大型などの免許が取れることを目的に入隊してくる人も多い。ただ、災害救助、復旧に貢献したいというのはある。

《まとめ》
 現在憲法改正が国民的議論になっており、第9条も改正議論に上がっている。世界に誇る我が国の第9条であるが、普遍的な憲法というのはあり得ず、民主主義国家であるならば、世界情勢、国民の意識の変化に応じて国の骨格となるべき憲法がどうあるべきか、をどう書くべきかについて不断の議論が欠かせない。

 今回の視察を通じて、自衛隊が果たす役割の大きさ、重要さをあらためて実感し、例えば犯罪をなくそうと叫んでいるだけでは犯罪がなくならないのと同じように、平和も叫んでいるだけでは、平和が保てない現実を直視しなければならないと感じた。

 国民保護法が成立したが、まだまだ国民の保護をはかるには不十分である。国民、市民をいざというときにどう避難誘導し保護していくか、基礎的自治体の議会としての対応を平時において考えておく必要があるだろう。

 


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