視察・学習報告

 27~29日は、自民党県政会の1年生議員5名で、福岡県と鹿児島県に視察調査に出向きました。以下視察概要です。

視察1日目・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


    (リサイクル総合研究センター前にて記念撮影)

 福井駅8:01発の雷鳥に乗り込み、新大阪で山陽新幹線に乗換えて小倉駅まで向かい、小倉からはJR九州の在来線を利用して折尾駅まで、折尾駅からはタクシーに乗り込みようやく福岡県リサイクル総合研究センターに到着。何とか約束の時間(14:00~)に間に合いました。
 会議の冒頭、青木副センター長さんからセンター発足の経緯等について説明を受けました。その後、国松総務課長さんからセンターの研究成果や活動について詳細な説明を受けた後、質疑応答・意見交換を行いました。
 このセンターの最大の特徴は、リサイクルセンターが業種をまたいだコーディネートを行う事で、リサイクルの事業化に大きく貢献している点にあり、今までに17の事業化に成功しており、よくある研究施設とは一線を画します。
 しかも驚く事に、センターが関与したリサイクル事業が廃棄物の削減にどの位貢献しているのか、また新たなリサイクル事業創出による経済効果はどの程度なのか、双方について毎年数値化して事業効果の検証を行なっているのです。事業化の成功に満足することなく、その事業の社会貢献度までも検証している・・・・こんなポジティブで有益な役割を果たしている財団法人もあるのですね・・・・・・。


視察2日目・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 
  (リレー特急つばめ号)       (九州新幹線つばめ号)


(鹿児島県議会議事堂の会議室にて九州新幹線開業による効果と課題について意見交換を行いました。)


(鹿児島商工会議所にて、積極的にまちづくりに取り組む「天文館協議会」の皆さんと意見交換を実施しました。)

 視察2日目は、博多駅9:10発のリレー特急つばめ号に乗り込んでまずは新八代駅まで向かいました。新八代駅では同じホームの反対側で待っていた九州新幹線「つばめ号」に乗り換え、終点の鹿児島中央駅には2時間10分後の11:20に到着しました。九州新幹線の車内はオレンジ色の明るい間接照明と木をふんだんに使用した内装が相俟って、アジアンな雰囲気が漂っていました。

 最初の視察調査では、鹿児島県議会議場の会議室において、「九州新幹線開業後の経済効果・課題」と「平行在来線の現状と今後の活用法」についてレクチャーを受けました。
 新幹線誘致までの経緯・平成23年全線開業に向けた取組と経済波及効果・平成16年度の部分開業による経済波及効果・平行在来線の活用方法について、鹿児島県企画課と交通政策課の担当の方から詳細な説明を受けました。その後意見交換を行いましたが、本県にとっても最大の県政課題であるだけに、各議員からは質問や意見が矢継ぎ早に出され、予定を30分もオーバーする白熱した議論が交わされました。
 小生の所見は、「鹿児島県は新幹線開業により、平行在来線(第三セクター)が、開業後10年間は黒字経営との当初の予測に反して2年目から赤字経営に転落しその経営改善に腐心している事や、企業の事業所の統廃合・撤退などの懸念、更には日常活動圏の拡大による県内から福岡への消費流出などが懸念されますが、このような損害や消費流出を補って余りある経済効果がもたらされる。」です。用意して頂いた詳細な資料と意見交換から得た小生の見解です。

 視察調査の2箇所目は、鹿児島商工会議所においての「天文館協議会」さんの活動調査です。
 窓から雄大な桜島を望み見る鹿児島商工会議所14階にある会議室をお借りし、協議会の牧野専務理事さんから天文館協議会の活動内容について説明を受けた後、協議会の有馬会長さんも交えて行政のまちづくりへの関わり方等について意見交換を行いました。
 近年鹿児島市においても、イオン、アミュ、AZといった超大型店が郊外に進出しており、中心市街地の空洞化が徐々に進んでいます。でも有馬会長さんは、「郊外店舗と競合するだけの時代は終焉を迎えつつあり、これからはむしろ郊外店と中心市街地は連携する事が大事。郊外店に対する非難は、住民には中心市街地商業者のエゴにしか映らない。」と郊外店との連携を強調されておられました。
 また、天文館のまちおこし活動は地元の商業者だけではなく、まちとしての構成要素成す銀行・電力会社・鉄道やバス等の運搬事業者等の地元企業も参加しており、商店業者が孤立しないような気配りもされておられました。
 他にも、鹿児島県は歴史的人物を多く輩出しており、このような偉人とのコラボを図る事で中心市街地に多くの観光客を呼び込めるのではという同僚議員の提案に、有馬会長さんは「商店街にとっては県民・市民が最も大切なお客さんであり、地域住民の皆さんが中心市街地に足を運んでくれる動機付けは何なのかを模索中で、観光客を呼び込むような事業や活動を積極的に行う気はさほどありません。」との事でした。
 
 
視察三日目・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



 
(レトロな外観の山形屋デパート)  (軌道内の緑化が眩しい大通り)

 視察三日目は、鹿児島中央駅近から路面電車に乗り、昨日天文館協議会から説明を受けた中心市街地の現場視察に出向きました。
 何よりもまず、電柱の地中化がかなりの広範囲に亘って施されているのに驚きました。また雪の降らない地域の特性を生かして、路面電車の軌道内には芝生が敷かれていたり、景観を損ねないレトロ調のセンターポールなど、質の高いまちづくりへの多額の投資が成されているという印象を受けました。

 

 

 

 

 


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