視察・学習報告

想像以上に乗り心地がよかったポートラム

  • 鈴木 宏紀
  • at 2008/5/15 23:49:15



         (富山駅北に停車中のポートラム)

  
     (ポートラムの運転席)        (終点の岩瀬浜駅に到着)

 5月14日(木)、富山県のLRT(ライト・レール・トランジット)の視察に行ってきました。富山県のLRTは、旧JR西日本富山港線を富山ライトレール(第三セクター)が経営を引き継ぎ、車両をすべて超低床車両に入れ替えて、ルートを一部変更(道路へ導入)し、運行面の改善(従来日中は1時間間隔だった運行本数を、ピーク時に10分間隔、通常時でも15分間隔にし、抜本的にダイヤ充実を図ると共に、終電時間も延長した)にも着手して、平成18年4月に開業しました。富山市の都市計画にも組み込まれていますので、日本で唯一「LRT」と呼ぶにふさわしい事例といっても過言ではありません。
 

 以下、簡単な視察報告です。

  車を富山駅南口近くの駐車場に止め、早速駅へ向かいました。ポートラムの乗車場所は駅の北側(北口)に位置しているのですが、JR福井駅のように高架化されていないため地下道を通らなければならず、不便さを感じました。
 地下道を出て乗車場所である富山駅北に到着すると、モダンなデザインのオレンジ色のポートラムが目に飛び込んできました。早速ポートラムに乗り込み、終点の岩瀬浜駅へ向かいました。初めて乗ったポートラムは想像以上に静かで、窓が広く、揺れもさほどなく、乗り心地は快適でした。また、郊外に出るとスピードもかなり出ている気がしました。降車時に運転手さんに郊外走行時の最高速度をお聞きすると、「60km」との事でした。また、段差の無いホームとあわせ、バリアフリー化が図られており、高齢者や体の不自由な方でも乗り降りが容易に行え、高齢化社会にはうってつけの公共交通機関であることを実感しました。
 終点の岩瀬浜駅に着いてからも、「少し待てばすぐ乗れる」という安心感から、帰りの時刻表を気にせずに駅周辺のまちづくりを視察できました。


 ところで、えち鉄の三国芦原線もLRT化される予定ですが、利便性を更に高めて沿線に人口を誘導して都市機能の集積を図り、過度な車社会から脱却し、環境に与える負荷が小さい「まちづくり」が進む事を望みます。
 余談ですが、ドイツのザールブリュッケンでは雪にも強い超低床車両の「トラムトレイン」がすでに走行中で、このような車両を導入して永平寺勝山線についてもLRT化されないだろうか・・・・・・。「財源」や「新幹線の福井駅部認可とえち鉄の高架化の一体施工」という大きな課題が立ちはだかっている事を考えると、所詮は砂上の楼閣にすぎないのだろうか・・・・・・・。
 
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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