議会関係

最先端技術に圧倒された視察

  • 鈴木 宏紀
  • at 2009/5/17 01:49:23

 自民党県政会のお馴染みになりました1年生議員5名と2期生の田村議員の計6名で、13日~15日まで政務調査を実施しました。以下に政務調査の概要を報告します。

 13日は午後から東京に向かったので移動日となりました。

  視察1日目-------------------------------------------------------
  ①午前中


           山谷えり子参議院議員と視察メンバー

 午前中は山谷えり子参議院議員にお願いして、農商工連携についてレクチャーを受ける場を設けて頂きました。中小企業庁からは新事業促進課の高砂氏、経済産業省からは地域経済産業政策課の上田氏、そして農林水産省からは食品産業企画課の道菅氏が、それぞれの管轄の事業について我々に詳しく説明をして下さり、その後各議員から質問をさせて頂きました。
 21年度の農商工連携の関連予算は農水省と経済産業省合わせて約330億円にも上りますが、その中でも中小企業や農林漁業者が比較的取り組み易い「新事業活動促進支援事業」について質疑が活発に行われました。この事業に対して本県では連携相談員を配置して事業化を推進するとしていますが、他県では国の補助率(2/3)に上乗せを検討している自治体もあるとの事でした。
  
 ② 視察1日目午後


東海事務所長の石隈さんから    東海第二発電所(左)と廃止措置   
概要説明を受けました         中の東海発電所(右)

 視察1日目の午後は、上野駅構内であわただしく昼食を済ませて東京から茨城県に移動し、東海発電所の廃止措置状況と東海第二発電所の使用済燃料乾式貯蔵施設の視察調査に出向きました。

 最初に石隈所長さんから東海・東海第二発電所の概要についての説明と、安副所長さんから東海発電所の廃止措置状況と第二発電所の使用済燃料乾式貯蔵施設についての説明を受けました。
 その後、現在熱交換機の撤去作業中の東海発電所現場を視察しました。(不注意で時々頭をぶつけながら・・・但し、ヘルメットを着用していたので全く問題ありませんでしたが) この原子力発電所は昭和41年に営業運転を開始し、約32年間の運転期間を経て、平成10年に運転を停止しました。その後、燃料取り出しに始まり約20年という年月を費やして、撤去後の跡地を有効利用可能な状況に戻す「廃止措置」が行われます。つまり、32年間稼動した後20年間かけて壊すという事です・・・・。
 なんとなく薄気味悪い廃止措置現場を視察した後、厳重なセキュリティ対策が施されている乾式燃料貯蔵施設の視察を実施しました。使用済みの燃料棒が貯蔵されている高さ約6m外径2.4mのキャスク(貯蔵容器)に触れると、かなりの温かさを感じて思わずビックリびっくり 建屋の中は天井が高くて明るく快適でしたが、このキャスクの中にウランが存在する事を実感した瞬間でした。


視察2日目--------------------------------------------------------
 ① 1箇所目
 
写真は物質・生命科学実験施設内(左)と説明を受けている様子(右)    

 視察2日目は、まず昨日視察した東海・東海第二発電所に隣接する「大強度陽子加速器施設」の視察を行いました。この施設は日本の原子力利用と科学技術を支える最先端研究施設だけあって、兎にも角にも見る物すべてに驚きの連続でした。
 非常に分かり易く話をして頂いた鈴木広報セクションリーダーの説明によると、この施設は「陽子を光速の99.98%の速さまで加速して金属の原子核に衝突させると、原子核が壊されて中性子や中間子などの粒子が発生する。その発生した粒子を利用して難病治療薬の開発やエネルギー技術の開発、あるいは高レベル放射性廃棄物の隔離期間を数万年から数百年に短縮する研究を行う施設」との事です・・・・・もっと噛み砕いて表現するなら「大強度陽子加速器は今まで見えなかった物が見える顕微鏡のような物で、この顕微鏡を使って様々な物の性質を調べる施設」との事です。

 ②視察2日目 2箇所目


鹿島港湾事務所の岩崎氏から模型を利用して説明を受けている様子

 大強度陽子加速器施設を視察した後、茨城県を南下して常陸那珂(ひたちなか)港の視察調査を実施しました。この港の戦略については詳しく調査できませんでしたが、船舶の荷役を行いやすくする為の「防波堤」の長さが6000mもあることから、北米や欧州定期コンテナ航路を強く意識した港湾整備であるように思えました。まだ一部しか供用されていませんでしたが、計画規模から推測すると、敦賀港より一桁大きい取扱貨物量を目指しているようで、東京まで110kmという地理的条件もあり、北関東を中心とした首都圏における物流拠点になりうる可能性を大いに秘めた港湾である事は間違いなさそうです。

 

 

 


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