昭和52年頃琵琶湖では大規模な赤潮発生をきっかけに水質保全への取り組みが展開され石鹸使用運動が始まったそうです。愛東地区でも廃食油とビン、缶の回収が始まり、住民主体の資源回収活動として分別、収集、ステーションへの運搬を自らが行うようになったそうです。

 平成4年には廃食油の石鹸へのリサイクルにも限界が見え始め、菜種油燃料化に着目し、平成8年環境庁や県の支援を受け「バイオディーゼル燃料精製プラント」を設置し町の公用車2台、社会福祉協議会の車2台に利用を始めました。

平成10年から菜の花を中心として資源を循環させ、農業を多面的に活用していく「菜の花エコプロジェクト」を開始しました。菜の花プロジェクトとは、転作田に菜の花を植え、菜種を収穫、搾油してナタネ油に。そのナタネ油は家庭料理や学校給食に使い、搾油時に出た油かすは肥料として使います。廃油は回収し、石けんや軽油代替燃料(BDF)にリサイクルし、BDFを使用した際に発生する二酸化炭素は菜の花が成長するときに吸収したもので大気中の二酸化炭素の量が増えません。地球温暖化にも貢献し、地域内で資源が循環する仕組みです。BDFは現在コンバインやトラクターなどの農業機械やライトアップやイベント用の発電機に使用されているそうです。

現在では、バイオマス資源を活用した「環境にやさしい循環型農業」の展開や環境教育・体験学習、新エネルギーの導入などへと発展しています。

ちなみに、このBDFカートですが、10月に福井へやってくるそうです。
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