視察・学習報告

県産材

  • 泉 和弥
  • at 2013/7/04 22:27:00

  
 先日、美山町森林組合へ経済企業委員会で伺いました。その際に組合長が、帰り際に言われていたことが、「今、TPPで農業の事がいろいろ言われているが、林業はもうすでに自由化され、大変苦戦している。農業だけでなく、林業も含めて考えて欲しい。」というものです。
林業についてもう少し調べてみました。
 
 昭和30年代、国内木材の需要を賄うために、木材の自由化が段階的にスタートし昭和39年には完全自由化。国産材の価格が高騰する一方で、外材は安く、かつ大量のロットで安定的に供給でき、さらには変動相場制になって円高が進んだことにより、ますます海外製品が手に入れやすくなっていきました。今では国産材の供給量は2割まで落ち込み、膨大な人工林と借金が残るといった状況となっています。まさに同じような事が、農業でも行われようとしています。農業も林業も、農地山林といった、国土を守る大事な役割があることを忘れてはならないと思います。

 元に戻りますが、美山町森林組合では、円柱加工と防虫防腐加工により一時期は、ログハウスへの需要が多くありましたが、近年は主に土木工事や土木資材に使われているそうです。今年は防災減災による土木関連事業も増額され、若干の期待をかけているようでした。


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