大東中学校の東側に南北に走る市道があります。
本来なら中学生の通学路として使いたい道路なのですが、『市道の拡幅部分は、原則無償提供』となる事から、おそらく30年以上ほったらかしの状態です。
「福井市道づくりビジョン」が平成22年に策定され、その中でもその道の写真が掲載されています。
そして『既存集落と地域の拠点や幹線道路などとを連絡する主たる道路では、交通量に対して幅員が狭い、通学路に指定されていながら歩行者や自転車の安全な通行環境が十分確保されていない道路があります。集落地域全体の道路構成をはじめ、学校や地域の拠点との位置関係、歩行者や自転車の利用状況などを把握しながら、計画的かつ効率的な道づくりを推進する必要があります。』と書かれていますが、具体的方策が見いだされていません。
仕方なく、大東中学校の生徒は危険な道を避け、既存集落内の曲がりくねった、狭い道路を「通学路」としています。交差点の横断も200mほど離れたところに信号機があるにもかかわらず、信号機のない交差点で、激しい車の往来を避けながら横断しています。
通学路とされている、既存集落内では「見通しの悪い道路なので、車と接触、追突する恐れがある。」「がたがたと音をたててうるさい。」との苦情もあり、「先生やPTAが通学路に立って指導して欲しい。」と言われています。
まだ、大きな事故にはなっていませんが、一学期も見通しの悪い交差点で車と自転車通学生との接触事故が起こっています。
該当地域の道路状況を確認していると、住民の方から事故に対する不安と通学時の生徒のマナーなど苦情をいただきました。「すぐにでも何とかしてほしい。」と思われています。
しかし、いざ自転車の安全な通行環境の確保となると「拡幅用地の提供」「信号機の設置」ともに行政側も住民側もいろいろな考え方と事情によって、『本来の主体者であるべき無力な中学生』の安心して通れる通学路を提供できない事が残念でならない。継続的に話をしていきたい。
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