視察・学習報告
先日、金沢市にてヤフー地方創生フォーラムを聴講しました。基調講演は山野金沢市長による「新幹線後の金沢のまちづくり」でした。新幹線後といいながら、それ以前からの伝統文化芸術の継承、発展をまちづくりに生かしてきた過程から世界に発信している取り組みを紹介されていました。金沢市は2020年を目途に文化芸術により世界的な存在感を確立することを目指しています。スケールが福井市とは違う印象です。
また、総掲載物件数No.1の不動産・住宅情報サイト『HOME'S』が全国134の都市を対象に、「食文化が豊か」「共同体に帰属している」など「その土地で経験したこと」を聞いた結果に基づいた、“魅力的な街”の新しい指標「センシュアス・シティ・ランキング」を発表していましたが、日本海側で唯一金沢市が第8位でトップテン入りしていました。魅力ある街づくりを考える際、「人気」や「公共サービスの充実」といった従来の指標だけでなく、住む人の「体験」に基づいた、より生活者目線の新しい評価の手法をとっています。福井市は「すみよさランキング」では全国上位ですが、やはりそこに住む人の「体験」では実感していないことが多いように「センシュアス・シティ・ランキング」では「食文化が豊か」という指標の全国第44位に記載されているのみでした。福井市は「歴史と自然、食が魅力」だと言っていますが、残念ながら「自然を感じる」「歩きたくなる」「ロマンスを感じる」といった項目の50位までには入ってこないようです。
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