議会関係
平成19年9月11日招集
第4回棚倉町議会定例会提出議案町長説明要旨
本日ここに、平成19年第4回棚倉町議会定例会の開催にあたり、御出席を賜り心より感謝申し上げます。
さて、本定例会に提出いたします議案は、平成18年度棚倉町一般会計及び特別会計並びに上水道事業会計の決算認定に関する議案10件のほか、条例の一部改正に関する議案2件、平成19年度補正予算に関する議案6件の総数18件であります。
議案の説明に先立ち、町政の現況について御報告申し上げます。
まず、台風9号による被災状況でありますが、はじめに、家屋関係ですが、南町地内の倒木による物置全壊1件、公共土木施設では、町道関係で土砂災害1件、倒木3件、農林関係では、農地の法面崩落2件でありました。
以上のような状況であり、大きな災害には至らず、緊急に処置しなければならない個所については、早急に対応したところであります。
なお、町内の小学校、中学校、幼稚園については、児童生徒、園児の安全確保のため臨時休校休園としたところであります。
次に、町の新たな特産品として、今年で3年目の収穫を迎えました「ブルーベリー」の生産状況でありますが、生産農家22戸で組織する「愛クラブ」による8月末現在での集荷量は、すでに1.7トンを確保し、今後はさらに1トン程度を見込めることから、前の年に比べ、約1.5倍の集荷量になる予定であります。
これら集荷したブルーベリーは、その大部分をジャムに加工して販売するため、これまでは東白川農商高校の協力を得て、学校の食品製造実習室を使用して製造してきたところでありますが、今後は、「愛クラブ」自らが、ルネサンス棚倉の元スケート場のクラブハウスを改装したジャム加工所「工房愛あい館」で、今月から自家製造を開始することになります。
このように、遊休農地を活用した特産品づくりの一環として進めてきましたブルーベリーの生産でありますが、いよいよ加工施設も稼動できる状況となったことから、生産量の拡大と品質の向上を図りながら、「棚倉のブルーベリー」の名を一層広め、ブランド化につなげたいと考えております。
次に、本定例会に提出いたします議案の概要について御説明申し上げます。
まず、議案第44号政治倫理の確立のための棚倉町長の資産等の公開に関する条例の一部を改正する条例についてでありますが、日本郵政公社が10月1日より分割民営化されること及び証券取引法等の一部を改正する法律等の施行に伴う改正であります。
次に、議案第45号棚倉町個人情報保護条例の一部を改正する条例についてでありますが、日本郵政公社の分割民営化に伴う改正であります。
次に、議案第46号平成19年度棚倉町一般会計補正予算についてでありますが、補正の主なものとして、歳入につきましては、平成18年度からの繰越金、国庫支出金、繰入金等の増額補正であります。歳出につきましては、障がい者の日常生活を支援するための事業費、道路維持補修費、総合体育館アスベスト撤去工事に伴う設計委託費の増額のほか、当面する所要の経費を補正しようとするものであります。
次に、議案第47号平成19年度棚倉町介護保険特別会計補正予算についてでありますが、主に平成18年度事業の精算に伴う補正であります。
次に、議案第48号平成19年度棚倉町簡易水道事業特別会計補正予算についてでありますが、簡易水道施設が台風4号及び落雷により被災したことによる、施設及び機器の修繕に要する費用等の補正であります。
次に、議案第49号平成19年度棚倉町公共下水道事業特別会計補正予算についてでありますが、歳入では受益者負担金一括納付金の減額及びそれに伴う一般会計繰入金の増額、歳出では中居野地内における下水道管理用道路の工事費及び当面する費用の補正であります。
次に、議案第50号平成19年度棚倉町農業集落排水事業特別会計補正予算についてでありますが、歳出では分担金一括納付報奨金の増額等、当面する費用の補正であります。
次に、議i案第51号平成19年度棚倉町上水道事業会計補正予算についてでありますが、国道118号線宮橋架替え工事に伴う水道管の移設補償工事費の補正であります。
次に、認定第1号平成18年度棚倉町一般会計決算認定についてでありますが、平成18年度の本町財政は、歳入面では、税源移譲による地方譲与税が増加したものの、地方交付税の大幅な減額があり、その補てん財源として地方特例交付金、減税補てん債や臨時財政対策債により不足財源を確保してきたところであります。歳出面では、扶助費、普通建設事業費が増加し、補助費等、維持補修費、物件費などが減額となり、限られた財源の有効利用を図り、第5次棚倉町振興計画に掲げる目標達成のための各種施策について推進してきたところであります。
平成18年度実施事業の主なものとしては、棚倉小学校耐震補強改修事業、総合体育館アスベスト除去事業、中心市街地整備事業等を実施してまいりました。
その結果、歳入で52億3,917万551円、歳出で50億8,111万7,630円となり、歳入歳出差引残高は1億5,805万2,921円となりました。このうち、繰越明許費繰越額が3,541万3,000円、財政調整基金に6,200万円を積み立てし、残額を平成19年度に繰り越した次第であります。
次に、認定第2号、平成18年度棚倉町国民健康保険特別会計決算認定についてでありますが、平成18年度の国民健康保険特別会計決算は、歳入総額14億5,443万4,565円に対し、歳出総額13億9,651万8,913円で、差し引き5,791万5,652円の剰余金となりましたが、この剰余金は、年度中途において国保基金から2,500万円を繰り入れたことと、保険給付費の決算額がほぼ前年度同額となり、予算計上額を下回ったことが、主な内容であります。なお、決算剰余金については、全額翌年度へ繰り越したところでありますが、国民健康保険事業の運営は厳しい環境にあり、町民の暮らしと健康を守る基礎的な社会保障制度でありますので、その財源確保と被保険者の適正受診による医療費抑制対策に一層努めてまいる所存であります。
次に、認定第3号平成18年度棚倉町老人保健特別会計決算認定について、認定第4号平成18年度棚倉町介護保険特別会計決算認定について、認定第5号平成18年度棚倉町簡易水道事業特別会計決算認定について、認定第6号平成18年度棚倉町公共下水道事業特別会計決算認定について、認定第7号平成18年度棚倉町農業集落排水事業特別会計決算認定について、認定第8号平成18年度棚倉町宅地用地取得造成事業特別会計決算認定について及び認定第9号平成18年度棚倉町霊園整備事業特別会計決算認定については、それぞれ会計目的に沿った事業を実施したところであります。
なお、それぞれの会計別決算の詳細につきましては、各会計ごとの決算事項別明細書及び主要施策の成果に関する説明書のとおりであります。
次に、認定第10号平成18年度棚倉町上水道事業会計決算認定についてでありますが、平成18年度の上水道事業の業務概要は、給水世帯で4,550世帯、給水人口は1万4,698人、給水量138万3,264㎡になり、前年度より給水量では、4.8㌫の減少となりました。
決算額は、収益的収入で4億452万1,383円、収益的支出で3億8,740万1,326円となり、単年度純利益は、1,712万57円の内容となりました。
また、資本的収入は、5,689万7,850円、資本的支出は2億1,359万1,
911円となり、支出額に対する収入不足額については過年度分損益勘定留保資金、当年度分消費税及び地方消費税資本的収支調整額及び建設改良積立金により補てんし、決算したものであります。
以上が本定例会に提出いたしました議案の概要でありますが、詳細につきましてはそれぞれ主管課長より説明させますので、慎重御審議の上、御議決並びに御認定を賜りますようお願いを申し上げ、提出議案の説明といたします。
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