平成25619日招集

 

平成25年第2回棚倉町議会定例会提出議案町長説明要旨【全文】

本日ここに、平成25年第2回棚倉町議会定例会の開催にあたり、御出席を賜り心より感謝を申し上げます。

 

さて、本定例会に提出いたします議案は、平成24年度繰越明許費繰越しの報告2件、平成24年度事故繰越しの報告1件、専決処分の報告1件、専決処分の報告及び承認4件、条例の一部改正議案4件、条例制定議案1件、白河地方広域市町村圏整備組合の規約の変更議案1件、工事請負変更契約締結議案1件、平成25年度棚倉町一般会計及び特別会計補正予算に関する議案5件の総数20件であります。

 

議案の説明に先立ち、町政の現況について御報告申し上げます。

まず、平成25年度の町役場の組織体制についてでありますが、上下水道課につきましては、棚倉町公共下水道事業整備計画の見直しにより、管渠整備事業の当面休止に伴い、維持管理業務が中心となるため、上水道係、下水道係を統合し施設係に改めましたので御報告させていただきます。

 

 

次に、平成24年度の決算状況について申し上げます。

平成24年度の我が国経済は、当初、東日本大震災からの復興需要や政策効果等により、一時回復の傾向が見られましたが、その後、景気は弱い動きとなり、政権が交代し、景気回復政策として「日本経済再生に向けた緊急経済対策」が打ち出されました。

こうした中、本町では、平成23年度からの繰越明許費であります防災行政デジタル無線整備事業、高野小学校耐震補強改修事業、棚倉幼稚園改築事業、各種災害復旧費等、大規模事業に取組み、また、放射能対策として高野地区の除染事業、県からのブランド回復活動支援給付金の給付事務、更には、社会教育複合施設整備事業、緊急経済対策による国の補正予算事業として、社会資本整備総合交付金事業、総合体育館耐震補強改修事業費等にも積極的に取り組んだ結果、平年と比較すると予算規模が大きく拡大いたしました。

 

歳入におきましては、震災復興特別交付税、特別交付税が増額措置され、また、国県支出金及び自主財源の確保に努める一方、歳出におきましても、有利な国の補正予算事業等に取り組んだ結果、一般会計では、約1638万円の剰余金となりました。

また、国民健康保険特別会計では、約1690万円、上水道事業会計では収益的収支で約1,448万円の剰余金となりました。また、その他の特別会計につきましても、それぞれ会計目的に沿った事業を適切に執行することができました。これも議員各位の御理解と御協力によるものであり、深く感謝を申し上げます。

次に、町政懇談会についてでありますが、520日から8.月までの予定で、全行政区を対象に現在、実施しているところであります。この懇談会は、地域資源の活用方法や教育、少子化対策、介護、道路整備など、棚倉町をどのような町にしたいか、どのような町に住みたいか、様々な意見を直接町民の皆様からお聞きすることができる貴重な機会であると考えております。

 

次に、日向前ニュータウン分譲地における残り区画の割引販売についてでありますが、被災者向けの7割引制度の期間を延長し、さらに、本年4月からは、昨年11月の建設経済常任委員会との意見交換を踏まえ、一般向けの販売を5割引制度により、実施したところ、お陰さまを持ちまして430日をもって7区画全て完売しましたので御報告申し上げます。

 

次に、生涯学習の拠点施設の一つとして整備を進めておりました棚倉町社会教育複合施設整備事業につきましては、523日に外構の一部を除く建築工事が完了し、現在、図書の入れ替えを行っているところであり、71日に棚倉町立図書館として開館いたします。

 

次に、今月8日に開催されました福島県消防大会におきまして、消防全般において優秀であるという評価を頂き、棚倉町消防団が、昭和50年以来38年ぶりに、最高賞である県知事表彰旗を受賞いたしましたので、御報告申し上げます。これもひとえに、消防団員の常日頃の活動をはじめ、町民の皆様のこれまでの深い御理解と御協力の賜物であり、感謝を申し上げます。

 

次に、ルネサンス棚倉の経営状況についてでありますが、昨年度も東電の原発事故に伴う風評被害などの影響により、宿泊者数の減少等、厳しい状況が続いておりますが、会社との連絡調整会議を開催し、事業等の調整を行ないながら、スポーツ団体の集客とスポーツ会員の拡大などを実施したところであり、経営につきましては、東電からの損害賠償金の支払いにより単年度黒字を確認したところであります。

 

次に、JRバス棚倉営業所の統廃合についてでありますが、328日、JRバス

関東株式会社から、今年12月末をもって棚倉営業所を廃止し、白河支店に統廃合することに決定しましたという報告がありました。昭和19年の白棚線の路線バス開設以来、長年にわたって、地域交通の拠点であった営業所が統廃合されることは残念であり、寂しさを感じますが、地域と共に生きるという会社方針のもと、定期券の販売を磐城棚倉駅で行うなど、路線の維持とサービスの低下を招かないよう条件を整えていただけることになりましたので御報告申し上げます。

次に、提出議案につきましてその概要を御説明申し上げます。

まず、報告第2号平成24年度棚倉町繰越明許費繰越しの報告についてでありますが、一般会計において、繰越明許費として設定いたしました除染対策事業費をはじめ、社会資本整備総合交付金事業、町道清戸作駅前線外道路整備事業費、八槻コミュニティ消防センター移転工事費、近津小学校屋内運動場大規模改修事業費、社会教育複合施設整備事業費、総合体育館耐震補強改修事業費など、合計14件、事業費で168,3882千円を平成25年度へ繰越したことにより報告するものであります。

 

次に、報告第3号平成24年度棚倉町繰越明許費繰越しの報告についてでありますが、棚倉町公共下水道事業特別会計において、下水道管渠工事費について、3,2242千円を平成25年度へ繰越したことにより報告するものであります。

 

次に、報告第4号平成24年度棚倉町事故繰越しの報告についてでありますが、一般会計において、繰越明許費として繰越していた農林水産施設災害復旧費の白河市への工事負担金について、平成25年度へ繰越したことにより報告するものであります。

 

次に、報告第5号専決処分の報告にっいてでありますが、昨年9月定例会の議決を受けて工事請負契約を締結いたしました棚倉町社会教育複合施設建築工事について、基礎工事掘削の結果、古い既設コンクリート片が埋設されていたため、取壊しが必要になったことや、擁壁工に変更が生じたため工事請負変更契約を専決処分したので報告するものであります。

 

次に、承認第1号専決処分の報告及びその承認についてでありますが、地方税法の一部を改正する法律が今年41日に施行されたことに伴い、棚倉町税条例についても所要の改正を行ったところであります。

その主な改正内容にっいては、社会保障・税一体改革を着実に実施するための個人住民税の住宅借入金等特別税額控除等の延長・拡充や延滞金等の利率引き下げ、東日本大震災に係る特例措置の延長等の改正等であります。

 

次に、承認第2号専決処分の報告及びその承認についてでありますが、「障害者自立支援法」が「障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律」に改正さに関する条例についても所要の改正を行ったところであります。

 

次に、承認第3号専決処分の報告及びその承認についてでありますが、平成24年度棚倉町一般会計補正予算であり、歳入につきましては、震災復興特別交付税、特別交付税が交付されたことに伴う増額補正、及びこれらに関連して国庫支出金、県支出金、繰入金、町債等の減額補正であります。また、歳出につきましては、主に、国保特別会計事務費繰出金、除染対策事業費、社会資本整備総合交付金事業、総合体育館耐震補強改修事業費、消防防災施設災害復旧費等の事務事業費確定により、それぞれ減額補正となりました。これらに関連した繰越明許費、地方債についてもそれぞれ減額補正したところであります。

 

次に、承認第4号専決処分の報告及びその承認についてでありますが、平成24年度棚倉町国民健康保険特別会計補正予算であり、その主なものは、健やか医療費及び出産育児一時金等の事務事業の確定により減額補正したところであります。

 

次に、議案第39号棚倉町税特別措置条例の一部を改正する条例についてでありますが、企業立地促進法に定める集積区域内における課税免除の適用期間が1年間延長されたことによる改正であります。

 

次に、議案第40号棚倉町復興産業集積区域における固定資産税の課税免除に関する条例の一部を改正する条例についてでありますが、今年510日に福島復興再生特別措置法が一部改正されたことにより、適用条項の整理を行うものであります。

 

次に、議案第41号棚倉町国民健康保険税条例の一部を改正する条例についてでありますが、前年分所得及び固定資産税の確定に伴い、本算定を行った結果、応能・応益によって負担していただく所得割額など4つの税率とあわせて、低所得者の軽減措置対象者及び応益分軽減税額が変わりましたので、それぞれ改正しようとするものであります。

なお、これらの税率算定にあたりましては、歳出の大半を占める保険給付費の見込み額を極力抑えるとともに、歳入については、国・県支出金や前期高齢者交付金などの特定財源や、平成24年度決算剰余金の繰越金を控除し、残りを国保税負担に求め、税率を算定したところであります。

その結果、医療費分、後期高齢者支援金分、介護納付金分合計で1人当たりの税額は、前年比、0.28パーセントの増で99,794円、1世帯平均では、2.1パーセント減で176,908円となりました。

なお、これらの改正案につきましては、国民健康保険運営協議会に諮問し、今月12日付けで改正原案に御理解をいただき、賛成する旨の答申を得ておりますので御報告を申し上げます。

 

次に、議案第42号棚倉町企業立地の促進等による地域における産業集積の形成及び活性化に関する法律第10条第1項の規定に基づく準則を定める条例の一部を改正する条例についてでありますが、企業立地促進法に基づく「福島県県南地域基本計画」に企業立地重点促進区域を追加し申請しておりましたが、国から、今年41日付けで同意を得たことに伴い、棚倉町内における区域の拡大を図ることにより、企業誘致や既存企業の設備増設等に対して、その利便性を図るため、条例の一部を改正しようとするものであります。

 

次に、議案第43号棚倉町公共下水道施設の構造及び維持管理の基準に関する条例の制定についてでありますが、本年3.月議会定例会において下水道条例の一部を改正し、公共下水道の構造基準について制定いたしましたが、構造基準が複雑多岐にわたること、及び都市下水路についても規定していることから、今回、下水道条例から分離し、単独条例として新たに制定することで、今後の事務執行の円滑化を図ろうとするものであります。

 

次に、議案第44号白河地方広域市町村圏整備組合規約の変更についてでありますが、「障害者自立支援法」が「障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律」に改正され、今年41日に施行されたことに伴い、白河地方広域市町村圏整備組合規約について所要の改正を行うものであります。

 

次に、議案第45号棚倉町総合体育館耐震補強改修工事請負変更契約締結についてでありますが、去る3月定例会の議決を受けて工事請負契約を締結いたしました本件につきましては、39日より工事に着手し内部の取壊しを行った結果、クラック等の不具合や、電気関係の高圧受変電設備の更新が必要となったため工事請負契約の変更をしようとするものであります。

 

次に、議案第46号平成25年度棚倉町一般会計補正予算についてでありますが、

歳入につきましては、県支出金、繰越金及び諸収入の増額補正等であります。また、歳出につきましては、一般コミュニティ助成事業費、新たな難視対策事業費補助事業助成金、農林産物PR支援事業の増額補正等であり、いずれも緊急性の高い事務事業費について補正しようとするものであります。

 

次に、議案第47号平成25年度棚倉町国民健康保険特別会計補正予算についてでありますが、本算定に伴う国保税及び国・県支出金、また、概算交付決定による療養給付費交付金、前期高齢者交付金および共同事業交付金、更には、平成24年度決算剰余金の繰越金等に伴う歳入予算の補正と、前年度までの医療費実績を踏まえた医療給付費等の補正及び今年度後期高齢者支援金等の納付額、2号被保険者に係る介護納付金、共同事業拠出金の納付額、更には、療養給付費等負担金償還金及び療養給付費交付金返還金などについて歳出予算に計上しようとするものであります。

 

次に、議案第48号平成25年度棚倉町公共下水道事業特別会計補正予算、議案第49号平成25年度棚倉町農業集落排水事業特別会計補正予算、及び議案第50号平成25年度棚倉町上水道事業会計補正予算につきましては、地方公共団体金融機構より、特定被災地方公共団体の復旧・復興を支援する目的で、平成25年度限りの措置として、年利4パーセント以上の地方債について繰上償還を認め、その財源として低利な借換債を活用できることになりましたので、それぞれ起債の追加を行い、繰上償還金等について増額補正しようとするものであります。

 

以上が本定例会に提出いたします議案の概要でありますが、提出議案以外に地方自治法第243条の32項の規定により、棚倉町が出資しております白河地方土地開発公社、株式会社ルネサンス棚倉及び財団法人棚倉町活性化協会の経営状況について提出いたしますのでよろしくお願いいたします。

また、議案の詳細につきましては、それぞれ主管課長より説明をいたさせますので、慎重御審議の上、御議決賜りますようお願い申し上げまして、提出議案の説明といたします。

 


  • コメント (0)
  • トラックバック (0)
トラックバックURL :
http://local.election.ne.jp/tb.cgi/16790

エレログ(地方版)TOP | エレログとは | 運営会社 | 免責および著作権について | お知らせ

Powered by i-HIVE inc., 2004 - 2006. このサイトは、コミュニケーションブログ コムログ ( ビジネスブログ )を利用して運用されております。