平成26年9月16日招集
第4回棚倉町議会定例会提出議案町長説明要旨
本日ここに、平成26年度第4回棚倉町議会定例会の開催にあたり、御出席を賜り心より感謝を申し上げます。
さて、本定例会に提出いたします議案は、地方公共団体の財政の健全化に関する法律に伴う報告1件、平成26年度補正予算に関する議案6件、条例の制定議案1件、条例の一部改正に関する議案3件、振興計画基本構想の策定に関する議案1件、工事請負等契約締結議案2件、平成25年度棚倉町一般会計及び特別会計並びに上水道事業会計の決算認定に関する議案10件の総数24件であります。
議案の説明に先立ち、町政の状況について御報告申し上げます。
まず、去る8月18日に発生いたしました記録的短時間の大雨による被害状況についてでありますが、県道の土砂崩れ1件、住宅裏の法面の崩落1件、床下浸水1件、農地29箇所、農業用施設26箇所、林道施設8路線、町道及び河川で15箇所が被災したため、応急復旧等所要の対策を講じたところであります。
大雨により、被災されました皆様に心よりお見舞いを申し上げますとともに、今後も「正常化の偏見」を持たず町民の安全安心確保に努めてまいります。
次に、職員の派遣についてでありますが、白河地方広域市町村圏整備組合において、本年10月より滞納整理課の設置に伴い、平成26年10月から平成28年3月までの1年6ヶ月間、職員1名を派遣することとしましたので御報告いたします。
次に、定住自立圏構想についてでありますが、大田原市を中心市とする八溝山周辺地域定住自立圏につきましては、共生ビジョンの取りまとめが行われており、今年度の圏域事業として、広域観光や健康対策パンフレットの作成、防災研修会や職員研修会、サッカー教室や野球教室の開催、圏域図や圏域情報の提供などの事業が計画されております。また、白河市を中心市とする定住自立圏構想につきましては、去る8月29日に白河市が中心市宣言を行い、定住自立圏形成協定へ向けての動きを進めたところであり、同日、東西しらかわ9市町村で「しらかわ地域定住自立圏構想推進協議会」を立ち上げ、定住自立圏構想の協議を進めることといたしました。
今後、協議会の部会等において、協定に際しての検討を進めてまいりたいと考えております。
次に、予防接種についてでありますが、予防接種法の一部改正に伴い、本年10月から市町村が実施する定期予防接種に、「水痘」及び「高齢者の肺炎球菌感染症」が追加されることから、本定例会にこれらに係る費用を補正予算に計上したところであります。
なお、水痘ワクチンの対象年齢は、1歳から2歳児と定められておりますが、経過措置として、今年度に限り3歳から4歳児も対象とし、また、高齢者の肺炎球菌ワクチンの対象者は、平成30年までの5年間は、65歳以上を対象に5歳間隔で接種を行う経過措置となっております。
次に、本年産米の全量全袋検査についてでありますが、昨年に引き続き、町内福井にあります運送会社と倉庫の賃貸契約及び検査業務の委託契約を行い、今月11日より検査業務を開始したところであります。
また、集荷・検査体制につきましては、集荷業者による集荷に加え、これまで土曜日のみに限定しておりました自家保有米等の個人搬入について、今年は毎日可能とし更なる生産農家の利便性を図ることといたしました。
次に、議案の概要について御説明申し上げます。
まず・報告第7号平成25年度決算に基づく地方公共団体の財政の健全性に関する比率の報告についてでありますが、地方公共団体の財政の健全化に関する法律に基づき、財政の健全性に関する比率の報告をするものであります。
次に、議案第41号平成26年度棚倉町一般会計補正予算についてでありますが、主な内容は、歳入につきましては、地方交付税、国庫支出金、県支出金、繰入金、繰越金、町債等の増額補正であり、歳出につきましては、障害者自立支援法施行事業費、地域介護・福祉空間整備福祉推進事業費、予防接種事業費、水資源対策事業費、東白衛生組合負担金、保健体育施設維持管理費の町民プール跡地購入費、農地・農業用施設災害復旧費、林道災害復旧費、土木施設災害復旧費、消防防災施設災害復旧費等の増額のほか、当面する事務事業の経費の補正であります。
次に、議案第42号平成26年度棚倉町介護保険特別会計補正予算についてでありますが、平成25年度の精算に伴う返還金等の増額補正であります。
次に、議案第43号平成26年度棚倉町簡易水道事業特別会計補正予算についてであり
ますが、主な内容は、落雷被害による共済金、高野西部簡易水道及び瀬ヶ野簡易水道の修繕費について増額しようとするものであります。
次に、議案第44号平成26年度棚倉町公共下水道事業特別会計補正予算についてでありますが、主な内容は、平成25年度に整備いたしました下水道工事に伴う受益者負担金の一括納付報奨金及び今月28日に開催される下水道フォーラムに関連する費用について増額しようとするものであります。
次に、議案第45号平成26年度棚倉町農業集落排水事業特別会計補正予算についてでありますが、人事異動に伴う人件費及び逆川地区農業集落排水真空ポンプステーション内のポンプ修繕費について増額しようとするものであります。
次に、P案第46号平成26年度棚倉町上水道事業会計補正予算についてでありますが、主な内容は、落雷被害による共済金、修繕費及び漏水調査委託料について増額しようとするものであります。
次に、議案第47号棚倉町いじめ等防止対策委員会設置条例についてでありますが、昨年6月に成立しました、いじめ防止対策推進法の規定により、福島県いじめ問題対策連絡協議会と棚倉町教育委員会が円滑な連携のもとに、いじめ防止のための対策を実効的に行えるよう教育委員会の附属機関として組織を設置する条例を制定しようとするものであります。
次に、議案第48号棚倉町立幼稚園入園料等及び送迎バス使用料に関する条例の一部を改正する条例についてでありますが、幼児教育の無償化に向けた段階的取り組みとして、国の幼稚園就園奨励費補助事業の制度改正によるものであります。
その内容につきましては、多子世帯の負担軽減が主な内容であり、第2子以降が幼稚園に通園している幼稚園児の授業料や入園料を減免させる内容にするため、条例を改正しようとするものであります。
次に、議案第49号棚倉町ひとり親家庭医療費の助成に関する条例及び棚倉町重度心身障害者医療費の給付に関する条例の一部を改正する条例、並びに議案第50号棚倉町町営住宅条例の一部を改正する条例につきましては、中国残留邦人等の円滑な帰国の促進及び永住帰国後の自立の支援に関する法律の一部改正に伴い、法律名が変更されたことにより、それぞれ改正しようとするものであります。
次に、議案第51号第6次棚倉町振興計画基本構想の策定についてでありますが、まず、議員各位をはじめ、多くの町民の御協力を得て、様々な意見をいただき、今後のまちづくりの基本となる第6次棚倉町振興計画基本構想案が策定出来たことに感謝を申し上げます。
新たな振興計画につきましては、昨年6月の振興計画審議会への諮問以来7回の審議を行い、本年8月に、自立と協働により、「住民が主役のまち」「安心で優しいまち」「誇りと愛着のもてるまち」を目指すこととした「第6次棚倉町振興計画」への答申をいただきましたので、地方自治法第96条第2項の規定による議会の議決すべき事件を定める条例に基づき、議決を得ようとするものであります。
次に、議案第52号ルネサンス棚倉クアハウス改修工事請負契約締結についてでありますが、主な内容は、浴場・休憩所・脱衣所等の改修をはじめ、平成2年オープンからの経年劣化によるクアハウス本体の屋根の全面改修、更には、配管等の全面改修をするため、3月上旬までを工期として、工事請負契約を締結しようとするものであります。
次に、議案第53号消防ポンプ自動車購入契約締結についてでありますが、今回更新いたしますのは、第5分団第1班、寺山地区に配備している車両で、26年経過していることから消防活動に支障のないよう更新するため、購入契約を締結しようとするものであります。
次に、認定第1号平成25年度棚倉町一・般会計決算認定についてでありますが、平成25年度の本町財政につきましては、歳入面については、町税全体で、対前年比約1%の微増、配当割交付金及び株式譲渡所得割交付金については、企業等の経済活動の活発化により対前年度比較で大幅な伸びとなったほか、国庫支出金については、町道等を整備するための社会資本整備総合交付金事業や町単独事業に充当いたします地域の元気臨時交付金等の増により、対前年比約20%の増、県支出金については、再生可能エネルギー導入等による防災拠点支援補助金や除染対策事業交付金等が増になったものの、県南・会津・南会津地域給付事業補助金が皆減のため対前年比で38%の減となり、繰入金につきましては、財政調整基金繰入金をはじめとした各種基金からの繰入をそれぞれ減額し、対前年比84.4%の大幅減となりました。
地方債につきましては、道路橋りょう整備事業債が増額になったものの、緊急防災・減災事業債、幼稚園改築事業債で減額となり歳入合計で80億6,297万9千円となり対前年比で13.5%、12億6,162万3千円の減となったところであります。
歳出面では、総務費で、各種基金への積み立てを増額し、民生費では、県南・会津・南津地域給付事業が皆減となり、土木費では、社会資本整備交付金事業や辺地対策事業が大幅に増額になった一方、消防費では、消防防災通信基盤整備事業の皆減、災害復旧費では、農林水産施設災害復旧費や土木災害復旧費等の大幅な減により、歳出全体では、78億1,991万7千円となったところであります。
この結果、歳入歳出差引残額は、2億4,306万2千円となりました。このうち、翌年度へ繰り越すべき財源が、2,347万9千円、財政調整基金に1億1,000万円を積み立てし、残額を平成26年度に繰り越したところであります。
次に、認定第2号平成25年度棚倉町国民健康保険特別会計決算認定についてでありますが、平成25年度の国民健康保険特別会計決算は、歳入総額17億1,507万6千円に対し、歳出総額16億116万4千円で、差し引き1億1,391万2千円の剰余金であります。
この剰余金は歳入において、療養給付費負担金、国・県の調整交付金等が概算見込額よりも伸びたこと、更には、歳出において医療費の支出見込み額が予想を下回ったことが、主な要因であります。その結果、この剰余金を繰越金として平成26年度の本算定時の歳入財源とし、保険税の軽減を図ったところであります。
今後とも、国民健康保険は町民の暮らしと健康を守る基礎的な社会保障制度でありますので、その財源確保と保健事業の推進や被保険者の適正受診による医療費抑制対策を引き続き、努めてまいります。
次に、認定第3号平成25年度棚倉町後期高齢者医療特別会計決算認定について、認定第4号平成25年度棚倉町介護保険特別会計決算認定について、認定第5号平成25年度棚倉町簡易水道事業特別会計決算認定について、認定第6号平成25年度棚倉町公共下水道事業特別会計決算認定について、認定第7号平成25年度棚倉町農業集落排水事業特別会計決算認定について、認定第8号平成25年度棚倉町宅地用地取得造成事業特別会計決算認定について及び認定第9号平成25年度棚倉町霊園整備事業特別会計決算認定については、それぞれ会計目的に沿った事業を実施したところであります。
なお、それぞれの会計別決算の詳細につきましては、各会計の決算事項別明細書及び主要施策の成果に関する説明書のとおりであります。
次に、認定第10号平成25年度棚倉町上水道事業会計決算認定についてでありますが、平成25年度の上水道事業の業務概要は、給水世帯で4,588世帯、給水人口は1万3,742人、年間総有収水量は130万3,950立方メートルになり、前年度対比0.5%の増になりました。
決算におきましては、給水収益で前年度対比0.5%の増収となり、収益的収入で3億8,177万2千円、収益的支出で3億5,890万9千円となり、単年度純利益は2,286万3千円の決算となりました。
また、資本的収入は4,557万4千円、資本的支出は2億113万4千円となり、支出額に対する収入不足額については、過年度分損益勘定留保資金、当年度分消費税及び地方消費税資本的収支調整額により補てんし決算したものであります。
以上が本定例会に提出いたしました議案の概要でありますが、詳細につきましてはそれぞれ主管課長より説明させますので、慎重御審議の上、御議決並びに御認定を賜りますようお願いを申し上げ、提出議案の説明といたします。
http://27.pro.t
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