お知らせ
町民から新聞投稿があり、それについて町当局の見解を公表しました。
棚倉町水道事業関連投稿について
棚倉町上水道課長 植村 直廣 2006年12月28日
平成18年10月18日、11月7日及び11月29日に掲載された棚倉町流・近藤光喜氏の投稿について、内容に誤った記述がありましたので、平成17年度決算に基づく内容を下記の通りお知らせ致します。
①簡易水道の給水原価と供給単価について給水原価は、水道水を供給するための事務経費、施設運転経費隅運営費用の合計額を、供給単価は年間の水道料金合計額をそれぞれ年間水道料金対象水量で除し、1立方材あたりの値を算定した額になりますコまた簡易水道は小規模の給水地域を対象に運営していますので、各地域の施設の規模や給水人口の多少により、給水原価と供給単価は異なる額になりますが、当町では、これらの施設を一会計で運営していることから平均値で表しています。
平成17年度実績により簡易水道の給水原価は427・65円(費用合計額33,871,873円のうち償還元金を除く額22,992,611円÷水道料金対象水量53,765立方折)になり、供給単価は223・59円(年間水道料金合計額12,021,237円÷水道料金対象水量53,765立方折)になります。
事業運営においては、常に経費の削減や収入の確保に努めながら業務を推進しており、その上で生じた平成17年度簡易水道会計の収支不足額については一般会計からの繰入金(19,756,000円)で対応していますが、繰入金は主に各施設整備に要した借入金の利子や元金の償還金(21,028,860円)に充て、水道料金の施設毎の格差負担や高負担を防いでいる状況にあります。
②上水道事業の給水原価と供給単価について上水道事業の平成17年度の給水原価は1立方摺あたり275・01円、供給単価は211・84円となりました給水原価が供給単価を上回った主な原因は、白河地方水道用水供給企業団から水道用水の供給を受け受水費の支払が生じたことによるものであります。この受水費につきましては、同企業団総供給量(21,310立方層)のうち、一日最大給水量3,000立方m(14・078%)に対する費用負担割額で、平成17年度は105,074,673円(1立方材あたり96・19円)になりました。なお、受水費の支払額に相当する額は、使用料に添加せず現行水道料金を維持するため一般会計からの助成を受け、供給単価の調整に充てられています。
③平成17年度白河地方水道用水供給企業団からの受水量について年間受水量は1,092,320立方摺で、一日平均では2,992・66立方層になりますコ計画受水量は99・76%(全市町村の平均受水量率は94・16%)の受水量率で、効率的な供給を受けたと考えています。なお町内の取水場からの取水量は705,279立方材でありうち堤取水場からの取水量は177,255立方材、残り528,024立方慧は花、園、関ロにある取水場からによるものです。
④有収水量と漏水量について有収水量は水道使用料対象水量で、平成17年度はー,452,721立方材でした。なお有収水量に対し消防活動や水道管内洗浄などに使用した無収水量(見込み数量113,300立方"嗣)は、有収水量には含まれません。漏水量は、配水量から有収水量と無収水量を差し引いた水量で、231,629立方材と見込まれます。
漏水による損失額は供給単価ではなく、給水原価のうち水道水の生産に要した費用で算定するのが適当であり、損失額は約14,030,000円と見込まれますがいずれにしても多額になることから、常時、漏水防止に努め、早期発見、早期改修に心がけ漏水対策を進めているもので、漏水発見の際は通報等により皆様方のご協力をお願いするもので玄また、本町のアスベスト管の布設は、昭和43年から昭和55年まで行われており、平成17年度末で21,306材が配水管に利用されています。
これらの改修にあたっては会計運営に支障を及ぼす短期間の急激な投資を避け、収支バランスと効率を考慮しながら、老朽化の激しい場所や道路改良工事施工場所等から年次計画により実施しているものです乃水道は、良質水を将来にわたり安定供給することが事業運営の基本的課題です。上下水道課では、水需要や回収計画を考慮した計画的運営は勿論のこと、経営においてもこれらの課題の継続を掲げ、関係者の理解と協力のもと、安心して住める環境づくりに努めているところです。
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