その他
「コンコンキツネの嫁入」ものがたり
毎晩、嫁さんがほしいと夜空に願っていた。
一人の青年がいた。
ある闇夜の空から降りてくる幻をみた。
こんな内容だった。
祝いの歌声がかすかに里山から聞越えてきた。
たどって行ってみた。
そこは、大きな輪になって祝宴が開かれていた。
いっしょになり酒をくみかわしていた。
闇の中から美しい娘がす~と現れた。
宴で花嫁と三々九度の杯をかわしていた。
酔って寝込んで、朝になった。
霧が深い朝だった。
周りを見ると穴が無数にあいている松林の中だった。
その脇には三々九度を酌み交わした花嫁がいた。
さっそく家に戻り二人で住むようになったんだとさ。
働き者の嫁さんは不平を言わず田畑の仕事していたんだとさ。
三人の女を授かり、上の娘が年頃になり嫁子の話がもちあがった。
それは闇夜の晩だった。
祝いの歌声がかすかに里山から聞越えてきた。
娘の父が聞こえる里山へ。
行ってみた。
そこは以前に三々九度を交わした松林の中だった。
まもなく睡魔に襲われ倒れてしまった。
幾日が過ぎ。
木こりに入った村人達に助けらちゃだとさ。
おわり。
物語の場所
7月3日撮影、今年は子キツネが巣から一人立ちしたようです。
無数の穴がありますが地下壕は連結されてどこからでの逃げられるようになっている。
なお、子育中には人間の臭いが判るように靴やサンダルを子キツネの遊ぶ道具として持ち込まれて回りに散乱していた。
実際に、キツネに道案内され迷った方が玉野集落で数人がおりまして、昔から、キツネを大切に保護する風習が伝承されてきました。
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