棚倉町議 松本英一　

平成21年12月16日招集

第8回棚倉町議会定例会提出議案町長説明要旨

本日ここに、平成21年第8回棚倉町議会定例会の開催にあたり、年の瀬を迎えお忙しい中、御出席を賜り心より感謝申し上げます。

本定例会に提出いたします議案関係は、専決処分の報告1件、条例制定議案1件、条例の一部改正に関する議案1件、平成21年度補正予算に関する議案8件の総数11件であります。

議案の説明に先立ち、町政の現況について御報告申し上げます。

株式会社ルネサンス棚倉の経営についてでありますが、依然として、厳しい経営環境が続く中、今年度決算見込み額が、対前年比93㌫程度に留まり、会社最終利益額が赤字を計上する見込みとなったところであります。また、東京都特別区職員互助組合からの預り金の返還については、計画的かつ優先的に返還しなければならず、この返還がさらに営を圧迫している状況にあることから、町への施設整備費納付金の納入を、当分の間、凍結しようとするものであります。これらの経営状況を打開するためには、売上高を回復せることが最良の解決策であり、町といたしましても、今年度、金融面から支援するため町が保有する株式会社ルネサンス棚倉の株式の一部を、白河信用金庫に譲渡することにより資本参加を得る一方、経営コンサルタントに委託して経営改善に取り組んでおり、策定された経営計画に基づき、早期に経営体質の強化を図れるよう支援して参りたいと考えております。

次に、本定例会に提出いたします議案の概要について御説明申し上げます。まず、報告第7号専決処分の報告についてでありますが、平成21年5月15日開催の棚倉町議会の議決を受けて工事請負契約を締結しました棚倉中学校耐震補強改修工事について、外壁モルタルの浮き及びクラック補修並びにステンレス屋根の一部を防水シートに改修する必要が生じたことから、工事請負変更契約を専決処分したので報告するものであります。

次に、議案第65号棚倉町子どもセンター設置条例についてでありますが、子育て支援対策の一環として、子どもたちに健全な遊び場を与え、健康の増進と豊かな情操を育てることを目的とした、児童館の整備を振興計画の重点プロジェクトに位置づけ、検討してきたところでありますが、旧棚倉保健所跡地の譲渡契約を、去る10月15日に行い、町の所有物件となりましたので、棚倉町子どもセンターとして平成22年4月1日に開所するため、条例を制定しようとするものであります。

次に、議案第66号棚倉町上水道給水条例の一部を改正する条例についてでありますが、上水道事業会計につきましては、地方公営企業として最善の努力を傾注してまいりましたが、近年の節水型機器の普及等による給水収益の減少や、企業債の償還、老朽施設の更新に多額の費用を要することから、一般会計からの繰入により運営している状況にあります。

次年度以降においても、いまだ進捗率41㌫の石綿セメント管更新事業の継続、耐震基準以前の構築物である八幡沢第1配水池の再築造工事等の財源の確保、更には、白河水企業団との受水協定に基づき、平成28年度において、鶴子山増圧ポンプ場及び白河市関辺から棚倉受水池流入計までの送水施設移管並びに減価償却費相当額の支払期限を迎えることから、その財源の確保は避けて通れない課題であります。このような状況を踏まえ、町としては、国において創設された、政府資金の企業債で高利率のものを、補償金なしで繰上げ償還することができる臨時特例制度を活用し、経営の健全化に努めております。

補償金免除の繰上償還の特例制度を受けるためには、行政改革・収支改善対策を織り込んだ「経営健全化計画」の策定と実施が条件となり、人件費の削減等を前年度から実施しているところであり、加えて、本町水道行政の懸案事項解決のため、平成22年度からは水道料金の値上げをすることが求められておりますので、水道委員会の答申をいただき、5㌫値上げの料金改定に踏み切ることといたしました。今後とも、経費の節減、事務の効率化などによる運営の健全化と、長期的展望に立った既存施設の改善等により水道水の安定供給に努めてまいりますので、特段の御理解をお願い申し上げる次第であります。

次に、議案第67号平成21年度棚倉町一般会計補正予算についてでありますが、補正の主なものとして、歳入につきましては、地方交付税、県支出金、繰越金の増額及び諸収入の減額補正であります。歳出につきましては、福島県人事委員会勧告等に伴う人件費の減額調整をはじめとして、保育所運営費、健やか子育て医療費、緊急雇用対策事業費、防災対策費及び災害復旧費の増額や事業廃止に伴う子育て応援特別手当費の減額補正など、当面する所要の経費の補正であります。

次に、議i案第68号平成21年度棚倉町国民健康保険特別会計補正予算についてでありますが、当初予算及び6月補正予算において見込計上いたしました国庫補助金並びに県補助金について概算交付決定等を受けたことに伴う補正であります。

次に、議案第69号平成21年度棚倉町後期高齢者医療特別会計補正予算についてでありますが、保険料が減少したことによる補正であります。

次に、議案第70号平成21年度棚倉町介護保険特別会計補正予算についてでありますが、居宅介護サービス給付費等の増加に伴う補正であります。

次に、議案第71号平成21年度棚倉町公共下水道事業特別会計補正予算についてでありますが、歳入では下水道使用料及び下水道事業債の増額による一般会計繰入金の減額、歳出では、一般職員費の調整及び施設管理費など当面する費用の補正であります。

次に、議案第72号平成21年度棚倉町農業集落排水事業特別会計補正予算についてでありますが、歳入では、農業集落排水施設分担金等の増、及び前年度繰越金の計上による一般会計繰入金の減額、歳出では、一般職員費、一般管理費などの調整に伴う補正であります。

次に、議案第73号平成21年度棚倉町霊園整備事業特別会計補正予算についてでありますが、平成20年度において取り消しのあった1区画について、新たに申込者が確定したことによる補正であります。

次に、議案第74号平成21年度棚倉町上水道事業会計補正予算についてでありますが、収益的収支につきまして、収入では、給水収益見込額などの減額、支出では、企業債繰上償還に伴う支払利息及び人件費などの減額であり、資本的収支につきましては、収入では、企業債の増額、支出では、測量設計委託料及び人件費などの減額、及び企業債償還元金の増額による補正であります。

　以上が本定例会に提出いたしました議案の概要でありますが、詳細につきましては、それぞれ主管課長より説明させますので慎重御審議の上、御議決を賜りますようお願い申し上げ、提出議案の説明といたします。

関連サイト

※全議案が可決されました。