指定管理者について

  • 泉 和弥
  • at 2014/6/11 06:00:00

 6月定例会の議案の中で、意見が分かれているのが「第53号議案福井市国民宿舎鷹巣荘の指定管理者の指定について」です。
鷹巣荘は老朽化によりリニューアル工事を行い10月にオープン予定です。
 福井市の指定管理制度については今までも、議会で、いくつかの課題が指摘されてきました。同一業者が、いくつもの施設の指定管理を受けていること、今まで指定管理者から市への報告があまいといったことなど、見直しが必要です。

 3月定例会の常任委員会でも利用料金の値上げについて、以下のようなやり取りがありました。

平成26年 3月10日 経済企業委員会

福井市美山森林温泉みらくる亭の設置及び管理に関する条例の一部改正について

◆見谷委員 これは何で割増し料金を設定するのですか.

◎大谷観光推進課長 割増し料金期間の設定でございますが、年末年始期間、夏季期間等は繁忙期でございます。繁忙期におきましては、それぞれの食材費でありますとか、もしくは人件費などが平常期間と比べまして割増しになることから、割増し料金の設定をお願いするものでございます。他の民間宿泊施設等におきましても同様の考え方により、割増し料金の設定がされていると理解しております。

◆見谷委員 こういったシーズン前になると、食材費等が本当に割増しになるというデータか何かをもとに割増し期間を設定しているのですか。

◎大谷観光推進課長 ただいま申し上げましたのは一般的な話でございまして、それぞれの食材、原料等の仕入れ料金等については私どもでは承知いたしておりません。

◆泉委員 繁忙期の仕入れ料金等のデータがないということなんですが、例えばこの繁忙期の利用者の増加というのは把握されているのですか。

◎大谷観光推進課長 美山森林温泉みらくる亭の稼働率でございますけれども、通年では部屋の稼働率が59%、年末年始期間におきましては95%、夏休み期間については92%と把握いたしております。

◆泉委員 食材費等のデータはないとしても、稼働率によって、例えば従業員、パートがふえたとかというようなデータはわかるのですか。

◎大谷観光推進課長 実際に各施設に就業していただいている従業員の方々につきましては、固定的ではなく、施設の稼働状況等を勘案して流動的に運用されております。ただいま申し上げました稼働率のときに何人の方が従事されているかという詳細につきましては把握いたしておりません。

◆泉委員 そうすると、繁忙期と言われていても、稼働率が少しふえているというくらいのデータしか市は把握していないのですね。

◎大谷観光推進課長 御指摘のとおりでございます。

◆泉委員 先ほどの見谷委員と同じですが、やはり明確なデータを上げていただかないと、繁忙期に周りの民間施設が料金を上げているからという理由では、私たちもなかなかそうかというふうになれない状況にあると思います。指定管理者にはその辺のある程度の情報提供をしていただかないと、これからはやっていけなくなると思いますので、改善をお願いしたいと思います。

◎大谷観光推進課長 ただいまいただきました御指摘の事項につきましても、しっかりと把握しながら事業を推進していきたいと考えてございます。

◆鈴木委員 今いろんな委員から指摘された内容を裏づける資料が何かあるのかというところまで聞くと実際のところはないということです。一般質問でも指摘させていただいたように、指定管理者制度自体を導入する場合には行政がそのままやっていると赤字になる、もしくは収支が悪いので、民間に任せて安上がりに上げようかということが根底になっているのが一番の問題だと思います。

今日から3日間、本会議一般質問が行われます。


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