新成長戦略が 、閣議決定されました。幅広く政策が掲げられていているが、少子高齢化、人口減少に対応した形となっていますが、すでに報道などで取り上げられていて大きく目立つ点はなかったように思います。
50年後に1億人程度の人口を維持するよう少子化対策を拡充するとしたうえで、女性が働きやすい環境を整える方針を打ち出しています。女性の社会進出促進、男女共同参画といった聞こえの良いことを言っていますが、今回政府は外国人の家事支援人材を受け入れたり、女性の働く意欲の妨げになっている配偶者控除のあり方を年末までに見直したり考えており、単純に労働力減少を補おうとしているとも受け取れます。1億人の人口維持も地方ではなく大都市集中で事足ります。しかも、福井はすでに共働き率が高く、子育て支援についても先を進んでいる施策が行われていて、今回の成長戦略の効果がどのくらい期待できるのか疑問に感じます。
福井市の問題は、2040年には地方の若い女性が半減するとの報告が報道されていたように、少子化と人口流出そして未婚者の増加です。 福井市は合計特殊出産率が県庁所在地の中でトップだったとの6月議会での答弁がありました。まだ親2人から子どもが1.6人しか生まれていないことから、すでに人口減少です。その1.6人のうち1人でも県外へ出てしまえば0.6人が残るだけです。福井市では平成16年以降、合計特殊出生率が微増傾向にあり、市の取り組みの表れなのかもしれませんが、それでも1.6人です。
さて、先日発表されたすみよさランキングで坂井市が昨年の4位から2位、福井市は10位から12位へダウンしました。安心度や快適度、富裕度は若干福井市が上なので住居水準充実度(住宅延べ床面積や持ち家世帯比率)で差があったようです。
安心度(病院一般診療病床数、出生率、保育所定員数・待機児童数)や、快適度(転入・転出人口比率、新築住宅着工戸数、汚水処理人口普及率、都市公園面積)利便度(小売業年間商品販売額、大型小売店舗面積)上位の野々市市は確かににぎやかで、住みよさそうに思います。
福井市も快適度上位を目指し、本当の意味で福井市に住みたい、住みつづけたいと思えるまちづくりを進めていきたいものです。そうすることで、人が集まり、出会いがうまれると思います。福井市なりの新成長戦略が必要です。
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