視察・学習報告
5時起床し、自宅発5時30分(車)⇒約1時間40分⇒高倉自然公園7時30分発⇒福島、本宮、若松で各地域のサポータと県職員乗り合わせ計30名での参加である。
新潟県村上市郷土資料館駐車場10時30分着、さっそく「味匠喜つ川」専務さん(吉川真嗣氏)の出迎えを受け2階の別部屋で研修を受けました。
町屋再生プロジェクトに至った背景 …プロジェクト資料より…
村上では近年、市民の力により、生活空間である「町屋」の内部を公開する取組みで訪れる人が増え始めました。
特に3月の「町屋の人形さま巡り」、9月の「町屋の屏風まつり」は全国区のイベントとして高く評価され、約2ヶ月の間に全国から10万人を超える人が訪れるようになりました。
また昔ながらの黒塀を復活させようと「黒塀一枚千円運動」が起こり、市民のカで現在150mの黒塀ができています。これら行政に頼らぬ村上市民の活動と成果は、一時間のテレビ番組化され全国放映されたり、更に総務省、国土交通省、内閣府など国からも認められるまでになりました。衰退の一途をたどっていた町にとって希望の光が差し込み、長い間低迷してきた中1ヒ市街地が元気を取り戻しつつあります。
ただこの活気も3月と9月に集中しており、一年を通じての活性化にはもう一歩の努力が泌要であります。
その一歩とは町屋の外観を村上らしい魅力ある町屋に再生していくことにあると考えるのです。
町屋とは旧町人町の家屋で、「うなぎの寝床」と称される間ロが狭く奥行きが長い伝統的建造物です。家の一歩奥に入るとイロリや梁、大黒柱に神棚、仏間があり、豪快な吹き抜けの造りがタイムスリップした印象を与える素晴らしい町屋も、道路に面した外観は近代化の波を受けアーケードやサッシ、トタンなどで覆われてしまっているのが現状です。
町屋の中に入れば江戸や明治時代そのままですが、外からは普通の町にしか見えません。この外観を昔ながらの格子や壁、硝子戸(防火性能村)に変え町屋の景観を整えることができれば村上の町は内外ともに充実し、その魅力は格段に高くなります。これにより村上は一年を通じて楽しめる町となり、活気を増すことは明らかです。また改修は外観だけなので低経費ですみ、一方町並みの趣きは大きく変わることがポイントです。町屋の再生には専門の職人が泌要となりますが、これについてはこの技術を受け継いできた地元の名工「村上大工」達が施工します。村上市が財政難で身動きが取れないでいる中、平成16年早春「私たちの町は私たち市民のカで再生する」との市民の熱き思いが結集しこのプロジェクトが動き出したのです。年間1,000万円の財源は会員の会費によって作られます。
村上に縁のある全国の人々に呼びかけ会員の募集を始めました。村上市民をはじめ全国の皆様からのご協力で基金を作ります。村上市民の熱き思いに皆様のおカを賜りますよう心よりお願い致します。
近くには芭蕉が元禄2年宿泊地跡に今も旅館業を営む家がありました。
浄念寺でお地蔵さんの赤い前掛けを新しいものに着せ替えする子供達。
事業成果研修資料から
「味匠喜つ川」さんの皆様はじめ「お菓子の早撰堂」、「割烹松浦家」村上市民へあらためて御礼申し上げます。
ありがとうございます。
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