平成26618日招集

平成26年第2回棚倉町議会定例会提出議案町長説明要旨

 

本日ここに、平成26年第2回棚倉町議会定例会の開催にあたり、御出席を賜り心より感謝を申し上げます。

さて、本定例会に提出いたします議案は、平成25年度繰越明許費繰越しの報告1件、平成25年度事故繰越しの報告1件、平成25年度上水道事業会計予算繰越しの報告1件、専決処分の報告及び承認6件、条例の一部改正議案1件、白河地方広域市町村圏整備組合の規約の変更議案1件、平成26年度棚倉町一般会計及び特別会計補正予算に関する議案2件の総数13件であります。

議案の説明に先立ち、町政の現況について御報告申し上げます。

まず、平成26年度の町職員の体制についてでありますが、平成25年度末退職者10名に対しまして、平成26年度新規採用者が5名、教育委員会における指導主事2名の配置を行い126名体制となっており、各課等においては、住民サービスの低下にならないよう創意工夫をして新年度がスタートしたところであります。

次に、町内立地企業の動向についてでありますが、これまで企業訪問や懇談会において、国、県の補助制度等の情報提供を行ってまいりましたが、日立オートモティブシステムズハイキャスト株式会社、東洋シャフト株式会社福島棚倉工場の2社より、国の補助金を活用し工場棟の増設や設備投資を行い、新たに雇用の増加を図る旨の説明がありました。

特に、日立オートモティブシステムズハイキャスト株式会社につきましては、今後、5年間で約50億円の設備投資を行い、雇用も現在より100名以上増員したいとの説明がありましたので御報告いたします。

次に、観光誘客事業に向けた「ふくしまデスティネーションキャンペーン」についてでありますが、来年の本番を迎えるにあたりまして、去る523日、県内外の旅行会社やJR社員が町内、山本公園を訪れたことに伴い、本町の魅力をPRし、おもてなしをしたところでありますので御報告いたします。

次に、地域医療の確保に関する要望活動についてでありますが、去る63日に福島県知事並びに福島県立医科大学長に対し、東白川郡としての現状を説明し、また、その趣旨や必要性を訴え、理解を求めながら要望書を提出してきたところでありますので御報告いたします。

 次に、平成25年度の決算状況について申し上げます。

平成25年度の我が国経済は、円安による輸出関連企業の収益改善や個人消費の増加など、さらには復興需要や政策効果等により、緩やかな回復が見られたところであります。福島県内におきましても、引き続き東日本大震災と原発事故からの、復旧復興事業が続いており、景気は回復傾向が見られております。

こうした中、本町では、除染対策事業の推進や再生可能エネルギー導入等による防災拠点支援事業として役場庁舎、社川小学校、近津小学校、棚倉中学校に太陽光発電パネルを設置したところであります。また、辺地対策事業につきましては、道路整備事業4路線、消防防火水槽1基、スクールバス購入2台、山本公園トイレ整備事業1ヶ所などを実施したところであります。

さらに、平成24年度からの繰越明許費であります除染対策事業、社会教育複合施整備事業、総合体育館耐震補強改修事業、社会資本整備総合交付金事業など国の経済対策や町民の安全安心を担保とした事業を展開したところであります。

歳入におきましては、配当割交付金、株式譲渡所得割交付金等が増額措置され、また、国県支出金及び自主財源の確保に努める一方、歳出におきましても、有利な国の補正予算事業等に取り組んだ結果、一般会計では、24,306万円の剰余金となりました。

また、国民健康保険特別会計では、11,391万円の剰余金、上水道事業会計では収益的収支で約2,286万円の純利益となりました。

さらに、その他の特別会計につきましても、それぞれ会計目的に沿った事業を適切に執行することができました。これも議員各位の御理解と御協力によるものであり、深く感謝を申し上げます。

次に、提出議案につきましてその概要を御説明申し上げます。

まず、報告第4号平成25年度棚倉町繰越明許費繰越しの報告についてでありますが、一般会計において、繰越明許費として設定いたしました除染対策事業費をはじめ、ふくしま森林再生事業、社会資本整備総合交付金事業など、合計8件、事業費で33,0809千円を平成26年度へ繰越したことにより報告するものであります。

次に、報告第5号平成25年度棚倉町事故繰越しの報告についてでありますが、農業基盤整備促進事業において、本年2月の2度に亘る大雪のため、工事費を平成26年度へ繰越したことにより報告するものであります。

次に、報告第6号平成25年度棚倉町上水道事業会計予算繰越しの報告についてでありますが、上水道事業会計における石綿セメント管更新事業について、平成25年度事業費を平成26年度に繰越したことにより報告するものであります。

次に、承認第1号専決処分の報告及びその承認についてでありますが、地方税法の一部を改正する法律等が、今年41日に施行されたことに伴い、棚倉町税条例等についても所要の改正を行ったところであります。

その主な改正内容につきましては、地域間の税源の偏在性を是正し、財政力格差の縮小を図るため、法人町民税法人税割の税率の引下げや、軽自動車のグリーン化を進める観点から軽自動車税の税率の引き上げ等を行う改正等であります。

次に、承認第2号専決処分の報告及びその承認についてでありますが、企業立地の促進等による地域における産業集積の形成及び活性化に関する法律の地方公共団体等を定める省令の一部改正が、今年41日に施行されたことに伴い、棚倉町税特別措置条例についても所要の改正を行ったところであります。

その改正の内容は、地方税の課税免除不均一課税に伴う減収補てん措置の適用期間が2年間延長されたことによる改正であります。

次に、承認第3号専決処分の報告及びその承認についてでありますが、平成25年度一般会計の事業等が確定したことに伴う補正予算であり、歳入につきましては、特別交付税が確定したことに伴う増額補正、及びこれらに関連して国庫支出金、県支出金、町債等の減額補正であります。

また、歳出につきましては、主に、国保特別会計事務費繰出金、除染対策事業費、社会資本整備総合交付金事業、消防施設整備費等の事務事業費確定により、それぞれ減額補正となりました。これらに関連した繰越明許費i地方債についてもそれぞれ減額補正したところであります。

次に、承認第4号専決処分の報告及びその承認についてでありますが、平成25年度棚倉町国民健康保険特別会計補正予算の主なものは、一般及び退職被保険者等の療養給付費、更には、出産育児一時金など事務事業の確定による減額補正であります。

次に、承認第5号専決処分の報告及びその承認についてでありますが、平成25年度公共下水道事業特別会計補正予算の主なものは、下水道工事の精算事務など業務量の増加に伴う人件費の増額補正であります。

次に、承認第6号専決処分の報告及びその承認についてでありますが、平成25年度棚倉町宅地用地取得造成事業特別会計補正予算の主なものは、前年度繰越金を計上し、一般会計へ繰出すための補正であります。

次に、議案第36号棚倉町国民健康保険税条例の一部を改正する条例についてでありますが、地方税法施行令の改正に伴い、後期高齢者支援金分及び介護納付金分の課税限度額と低所得者の軽減措置に係る軽減判定所得の算定方法について改正レようとするものであります。

また、前年分所得及び固定資産税の確定に伴い、本算定を行った結果、応能・応益によって、負担していただく所得割額など4つの税率と併せて、低所得者の軽減措置対象者の応益分軽減税額が変わりましたのでそれぞれ改正しようとするものであります。

なお、これらの税率算定にあたりましては、歳出の大半を占める保険給付費の見込み額を極力抑えるとともに歳入においては、国・県支出金や前期高齢者交付金、平成25年度決算剰余金の繰越金及び国保支払準備基金や一般会計からの繰入金などを控除し、残りを国保税負担に求め、税率を算定したところであります。

その結果、医療費分、後期高齢者支援金分、介護納付金分合計で1人当たりの税額は、前年比4.6パーセント増の104,399円、1世帯平均では3.1パーセント増の182,466円となりました。

また、これらの改正案につきましては、国民健康保険運営協R会に諮問し、今月10日付けで改正原案に御理解をいただき、賛成する旨の答申を得ておりますので御報告を申し上げます。

次に、議案第37号白河地方広域市町村圏整備組合規約の変更についてでありますが、地方自治法第286条第1項の規定による白河地方広域市町村圏整備組合規約の変更に関する協議について、同法第290条の規定により、議会のp決を得ようとするものであります。

   次に、議案第38号平成26年度棚倉町一般会計補正予算についてでありますが、歳入につきましては、国県支出金、繰入金、繰越金及び諸収入の増額補正等であります。また、歳出につきましては、ルネサンス棚倉施設維持管理費、コミュニティ助成事業費、農林産物PR支援事業費の増額補正等であり、いずれも緊急性の高い事務事業費について補正しようとするものであります。

次に、議案第39号平成26年度棚倉町国民健康保険特別会計補正予算についてでありますが、本算定に伴う国保税及び国・県支出金、また、概算交付決定による療養給付費交付金、前期高齢者交付金及び共同事業交付金、更には、平成25年度決算剰余金の繰越金及び医療費の増加に鑑みまして国保支払準備基金からの繰入金など歳入予算の補正と、前年度までの医療費実績を踏まえた医療給付費等の補正及び今年度後期高齢者支援金等の納付額、2号被保険者に係る介護納付金、共同事業拠出金の納付額、更には、療養給付費等負担金償還金及び療養給付費交付金返還金などについて歳出予算に計上しようとするものであります。

以上が本定例会に提出いたします議案の概要でありますが、提出議案以外に地方自治法第243条の32項の規定により、棚倉町が出資しております白河地方土地開発公社、株式会社ルネサンス棚倉及び一般財団法人棚倉町活性化協会の経営状況について提出いたしますので、よろしくお願いいたします。

なお、議案の詳細につきましては、それぞれ主管課長より説明させますので、慎重御審議の上、御議決賜りますようお願い申し上げまして、提出議案の説明といたします。

 

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