平成27年6月17日招集:棚倉町6月定例議会
17日10時から開会(会期を3日間)、一日目は一般会計補正予算69億4千838万6千円など、提出議案全議案可決されました。
2日目の今日は、休会で、明日の3日目は、一般質問が9時~行われます。
平成27年第2回棚倉町議会定例会提出議案町長説明要旨(全文)
本日ここに、平成27年第2回棚倉町議会定例会の開催にあたり、御出席を賜り心より感謝を申し上げます。
さて、本定例会に提出いたします議案は、平成26年度繰越明許費繰越しの報告2件、専決処分の報告及び承認6件、条例の一部改正議案4件、工事請負契約の締結に関する議案1件、平成27年度棚倉町一般会計及び特別会計補正予算に関する議案3件の総数16件であります。
議案の説明に先立ちまして、町政の現況について御報告申し上げます。
まず、地方創生の取組みでありますが、地方創生人材支援制度を利用し、福島県で唯一派遣いただきました福島大学安田俊広准教授へ、去る4月1日に棚倉町地方創生アドバイザーとして辞令交付を行いました。今後2年間、地方創生に向けた棚倉町の計画づくりや専門分野の運動生理学を活かした「健康づくり」事業など、本町が取組む課題等にアドバイスをいただく考えであります。
なお、消費喚起型の2割のプレミアムがつく商品券につきましては、今月27日から商工会を通じて町民に1世帯4セット限定で優先販売し、7月4日以降、一般の方へ販売する予定となっております。
次に、国が事業主体となって行う除染にかかる除去土壌等の試験輸送が、7月中旬から約1ケ月に亘り、実施される運びとなりました。これは、本格的な輸送段階に向けての安全かつ確実な輸送の実施を確認する目的で行われるもので、今回は、社川小学校の敷地に一時保管している学校林などの除去土壌等1,524袋を、大熊町の中間貯蔵施設の予定地内の保管場所に輸送するものであります。
次に、かねてより国の補助金を活用して工場の増設計画を予定しておりました、日立オートモティブシステムズハイキャスト株式会社でありますが、去る6月12日に第5工場棟の地鎮祭を行い来年2月完成の運びとなりました。なお、これらに係る操業は、平成29年1月を予定しており、稼働後、当初の新規雇用につきましては、42名を見込んでいるとの説明がありましたので御報告いたします。
次に、ふくしまデスティネーションキャンペーンでありますが、本町における取組みにつきましては、歴史的な文化財PRや、桜の開花に併せて実施しております十万石棚倉城まつりとの連携など例年になく誘客効果が表れたものと考えております。なお、来年度は、引き続き「アフターDC」と位置付けされており、県の観光力づくり事業補助金を活用し、観光ガイド育成事業に取組みながら、観光客の受け入れ態勢を整備してまいります。
次に、平成26年度の決算概況について申し上げます。
平成26年度は、消費税率の引上げに伴い個人消費の伸びが見られなかった半面、国の政策や円安、株高の基調により、輸出関連企業をはじめとした産業において、業績の回復傾向が見られたところであります。
こうした中、本町におきましては、除染対策事業や社会資本整備事業、辺地対策事業を推進し、更に、ルネサンス棚倉クアハウス改修工事、棚倉中学校クラブハウス改修工事、避難所名称板設置事業などを実施したところであります。
歳入におきましては、国県支出金及び自主財源の確保に努める一方、歳出におきましても、国・県の補助事業を積極的に取組んだ結果、一般会計では、2億8,836万円の剰余金となりました。
また、国民健康保険特別会計では、1億3,803万円の剰余金、上水道事業会計では収益的収支で約1,940万円の純利益となりました。
また、その他、特別会計につきましても、それぞれ会計目的に沿った事業を適切に執行することができました。これも議員各位の御理解と御協力によるものであり、深く感謝を申し上げます。
次に、提出議案につきましてその概要を御説明申し上げます。
まず、報告第2号平成26年度棚倉町繰越明許費繰越しの報告についてでありますが、平成26年度一般会計予算において、繰越明許費として設定いたしました地方創生先行事業費をはじめとしました合計7件、事業費1億2,590万9千円を平成27年度へ繰越したことにより報告するものであります。
次に、報告第3号平成26年度棚倉町繰越明許費繰越しの報告についてでありますが、平成26年度公共下水道事業特別会計予算において、繰越明許費として設定いたしました、棚倉町浄化センター中央監視制御設備更新工事について、平成26年度事業費を平成27年度へ繰越したことにより報告するものであります。
次に、報告第4号専決処分の報告についてでありますが、平成27年4月18日に棚倉中学校敷地内で発生した物損事故に係る損害賠償の額の決定及び和解について、専決処分したので報告するものであります。
次に、承認第1号、専決処分の報告及びその承認についてでありますが、地方税法等の一部を改正する法律が平成27年3月31日に公布されたことに伴い、棚倉町税条例についても所要の改正を行ったところであります。
その主な改正内容については、住宅ローン控除等の延長、ふるさと納税の拡充、たばこ税や軽自動車税の見直しなどであります。
次に、承認第2号専決処分の報告及びその承認についてでありますが平成26年度棚倉町一般会計補正予算の主なものは、歳入、歳出とも事業費等が確定したことに伴う補正であり、歳入につきましては、町税や特別交付税等の増額補正及び国・県支出金、町債等の減額補正であります。また、歳出につきましては、総務費、民生費、衛生費、農林水産業費、土木費等で減額補正をしたところであります。
次に、承認第3号専決処分の報告及びその承認についてでありますが、平成26年度棚倉町国民健康保険特別会計補正予算の主なものは、一般被保険者等の療養給付費や退職被保険者等高額療養費、更には、出産育児一時金など事務事業の確定による減額補正であります。
次に、承認第4号及び承認第5号の専決処分の報告及びその承認についてでありますが、それぞれ平成26年度棚倉町簡易水道事業特別会計補正予算、並びに平成26年度棚倉町公共下水道事業特別会計補正予算における、福島第1原子力発電所事故に伴う東京電力からの原子力災害賠償金の額が確定したことによる減額補正であります。
次に、議案第38号棚倉町国民健康保険税条例の一部を改正する条例についてでありますが、地方税法施行令の改正に伴い、医療費分及び後期高齢者支援金分、更には、介護納付金分の課税限度額と低所得者の軽減措置に係る軽減判定所得の算定方法について改正しようとするものであります。また、前年分所得及び固定資産税の確定に伴い、本算定を行った結果、応能・応益によって負担していただく所得割額など4つの税率と併せて、低所得者の軽減措置対象者の応益分軽減税額が変わりましたのでそれぞれ改正しようとするものであります。
これらの税率算定にあたりましては、歳出の大半を占める保険給付費の見込み額を極力抑えるとともに歳入においては、国・県支出金や前期高齢者交付金、平成26年度決算剰余金の繰越金や一般会計からの繰入金などを控除し、残りを国保税負担に求め、税率を算定したところであります。
その結果、医療費分、後期高齢者支援金分、介護納付金分合計で1人当たりの税額は、前年比8.7%減の9万5,257円、1世帯平均では12.2%減の16万146円となりました。なお、これらの改正案につきましては、国民健康保険運営協議会に諮問し、今月9日付けで改正原案にご理解をいただき、原案に異議のない旨の答申を得ておりますので御報告いたします。
次に、議案第39号棚倉町国民健康保険条例の一部を改正する条例についてでありますが、国民健康保険法の改正に伴い、特定健診等に係る規定の条文を整理しようとするものであります。
次に、議案第40号棚倉町介護保険条例の一部を改正する条例についてでありますが、介護保険法施行令の一部改正に伴い、平成27年度から平成29年度において、第1号被保険者における低所得者の保険料の軽減強化を行うこととされたことから、保険料の改正に伴い条例の一部を改正しようとするものであります。
次に、P案第41号棚倉町都市計画下水道事業受益者負担に関する条例の一部を改正する条例についてでありますが、受益者負担金事務の効率化を図るため、条文を追加しようとするものであります。
次に、議案第42号山岡小学校耐震補強改修工事請負契約締結についてでありますが、主な内容は、本校舎の耐震補強及び大規模改修工事、並びに屋内運動場、特別教室等の改築工事であり、3月中旬までを工期として、工事請負契約を締結しようとするものであります。
次に、議案第43号平成27年度棚倉町一般会計補正予算についてでありますが、歳入につきましては、国、県支出金、繰入金、繰越金及び諸収入の増額補正等であります。また、歳出につきましては、除染対策事業費や水田営農対策事業費、文化財保護事業費等の追加に伴う増額補正であり、いずれも緊急性の高い事務事業費について補正しようとするものであります。
次に、議案第44号平成27年度棚倉町国民健康保険特別会計補正予算についてでありますが、本算定に伴う国保税及び国・県支出金、また、概算交付決定による療養給付費交付金及び前期高齢者交付金、共同事業交付金、更には、保険基盤安定に係る繰入や平成26年度決算剰余金の繰越金など歳入予算の補正と、前年度までの医療費実績を踏まえた医療給付費等の補正及び本年度後期高齢者支援金等の納付額、2号被保険者に係る介護納付金、共同事業拠出金の納付額、基金の積立金そして、療養給付費等負担金返還金及び療養給付費交付金返還金などを歳出予算に計上しようとするものであります。
次に、議案第45号平成27年度棚倉町介護保険特別会計補正予算についてでありますが、主な内容は、歳入財源の組み替えで、議案第40号棚倉町介護保険条例の一部を改正する条例に伴う低所得者の介護保険料の減額と、それを補てんするための一般会計からの繰入金を増額補正しようとするものであります。
以上が本定例会に提出いたします議案の概要でありますが、提出議案以外に地方自治法第243条の3第2項の規定により、棚倉町が出資しております白河地方土地開発公社、株式会社ルネサンス棚倉、及び一般財団法人棚倉町活性化協会の経営状況について提出いたしますのでよろしくお願いいたします。なお、議案の詳細につきましては、それぞれ主管課長より説明させますので、慎重御審議の上、御議決賜りますようお願い申し上げまして、提出議案の説明といたします。
最近のコメント一覧