平成19年12月19日招集
第5回棚倉町議会定例会提出議案町長説明要旨
本日ここに、平成19年第5回棚倉町議会定例会の開催にあたり、年の瀬を迎えお忙し中、御出席を賜り心より感謝申し上げます。
本定例会に提出いたします議案関係は、専決処分の報告2件、条例の一部改正に関する議案5件、議会の議決を要する協議に関する議案1件、平成19年度補正予算に関する議案8件の総数16件であります。
議員各位の任期もあとわずかとなりましたが、任期中のこの4年間、厳しい財政状況のなかで、議員各位の御理解と御協力により本町行政が着実な進展をみましたことは、誠に御同慶に堪えないところであります。
ここで、この間における主要な事業を振り返って見ますと、まず、平成16年には、まちづくりの指針となる第5次棚倉町振興計画を策定いたしました。計画の概要は、基本理念を「人づくり」をもとにした「参画と協働」「交流と連携」「共生と承継」とし、町の将来像を「北緯37度自然・歴史人が輝く棚倉町」と定め、計画期間を平成26年度といたしました。
この振興計画を軸とした新しいまちづくりの目標達成のため、「輝きつづける人づくり」「共に生きるふれあいづくり」「人・物の流れをつくる産業づくり」「豊かな水と緑のくらしづくり」「安心・快適な社会基盤づくり」「協働と交流のまちづくり」の6つの柱を基本目標とし、更には、まちづくりの重点施策として4つの重点プロジェクトを定め、産業の振興、生活環境整備、教育・福祉・文化活動の充実など、各般の施策を進めているところであります。
次に、平成17年には、平成13年度から施工してまいりました堀川ダム受水施設が完成し、平成17年4月1日から1日3,000立方メートル受水することとなり、水道水の安定供給と生活環境の充実が図られたところであります。
教育施設では、省エネや自然環境へ配慮し、太陽光発電システムを導入したオール電化の学校給食センターが完成し、4月から業務を開始いたしました。
また、9月1日から、住民基本台帳カードを活用した棚倉町独自のサービスとして、証明書自動交付機を設置いたしました。これにより夕方や休日でも住民票、印鑑登録証明書、納税証明書、所得証明書の取得が可能となり、町民の利便性が向上いたしました。
次に、平成18年には、雇用の改善と地域経済の活性化及び町内への定住化の推進を図るため、求職者に職業を紹介する「棚倉町無料職業紹介所」を4月から開設いたしました。
教育施設では、児童生徒が安全・安心して学べる学校施設の環境を整備するため、棚倉小学校南校舎の耐震補強改修事業、更には、総合体育館アスベスト除去事業を実施したところであります。
次に、平成19年には、17年度から検討を進めてきた「二学期制」の導入について、検討委員会の最終報告を踏まえ、4月から幼稚園・小学校において二学期制を取り入れ、時間的・精神的なゆとりの中で学習に取り組む体制づくりを目的に教育改革を実施いたしました。更には、18年に引き続き、棚倉小学校北校舎の耐震補強改修事業を実施したところであります。
また、雇用機会の創出と地域経済の活性化を図るため、企業誘致を進めておりましたが、5月には、埼玉県川口市に本社を置く「東洋シャフト株式会社」と、工場立地に関する基本協定を締結し、現在同社により、工場棟建設着手に向けた諸準備が進められております。 次に、平成15年より重点施策として進めてまいりました中心市街地整備事業については、シンボルモニュメント「棚倉・時の鐘」、ポケットパーク、城跡多目的広場、城跡駐車場、城跡周辺道路及び歩道、街路灯、サインポール等の城跡周辺整備を実施したところであり、また、継続事業として進めております公共下水道事業についても、鋭意取り組んできたところであります。
今後とも、引き続き振興計画に掲げました目標実現に向けて、各般の施策を積極的に推
進してまいる考えでありますので、議員各位には町政進展のため更なる御指導、御協力を賜りますようお願いを申し上げる次第であります。
次に、本定例会に提出いたします議案の概要について御説明申し上げます。
まず、報告第5号専決処分の報告についてでありますが、平成19年5月18日棚倉町議会の議決を受けて工事請負契約を締結しました、棚倉小学校耐震補強改修工事について、既設柱、梁及び天井面の既設コンクリートの強度を高める補強工事、及び外壁モルタルの補修工事が必要となったことから、工事請負変更契約を専決処分したので報告するものであります。
次に、報告第6号専決処分の報告についてでありますが、平成19年10月31日をもって伊達市国見町大枝小学校組合を福島県市町村総合事務組合から脱退させ、同組合の規約を変更させるため専決処分をしたので報告するものであります。
次に、議案第52号職員の給与に関する条例の一部を改正する条例についてでありますが、人事院及び福島県人事委員会勧告等に伴い、官民給与格差調整を実施しようとするものであります。主な改定内容については、給料の引き上げ、子ども等の扶養手当月額500円及び勤勉手当の0.05.月分の引き上げであります。
次に、議案第53号議会議員の報酬、期末手当及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例でありますが、前議案の一般職員と同様、期末手当0.05月分の引き上げを議会議員にも適用するための一部改正であります。
次に、議案第54号棚倉町長等の給与に関する条例の一部を改正する条例及び議案第55号教育長の給与、勤務時間その他の勤務条件に関する条例の一部を改正する条例につきましても、議会議員同様、期末手当の引き上げを行なう改正であります。
次に、議案第56号棚倉町国民健康保険税条例の一部を改正する条例についてでありますが、地方税法の改正に伴い、平成20年4月1日より、年金給付を受ける65歳以上の、国民健康保険被保険者に賦課される国民健康保険税が、介護保険料同様、年金から特別徴収することとなったため、関係条文の一部を改正しようとするものであります。
次に、議案第57号白河地方土地開発公社定款の一部変更についてでありますが、郵政民営化に伴う改正であります。
次に、議案第58号平成19年度棚倉町一般会計補正予算についてでありますが、補正の主なものとして、歳入にっきましては、町税、地方交付税、国・県支出金、繰越金の額及び繰入金の減額補正であります。歳出につきましては、人件費、法人町民税の還付、重度心身障害者医療費、障害者福祉サービス事業、公共下水道事業特別会計繰出金及び農業用施設災害復旧事業費など、当面する所要の経費の補正であります。
次に、議案第59号平成19年度棚倉町国民健康保険特別会計補正予算についてでありますが、医療費の伸びによるもの及び前期高齢者にかかる窓口負担額の現行1割凍結による電算システムの改修費用、更には、ヘルスアップ事業の委託費用の確定など、所要額の過不足額についての補正であります。
次に、議案第60号平成19年度棚倉町介護保険特別会計補正予算についてでありますが、一般職員費及び地域支援事業に係る補正であります。
次に、議案第61号平成19年度棚倉町簡易水道事業特別会計補正予算についてでありますが、歳入では前年度繰越金の計上による一般会計繰入金の減額、歳出では水質検査手数料の減額等、事務経費の調整に伴う補正であります。
次に、議案第62号平成19年度棚倉町公共下水道事業特別会計補正予算についてでありますが、一般職員費及び下水道工事における水道給水管の補償費等、当面する費用の補正であります。
次に、議案第63号平成19年度棚倉町農業集落排水事業特別会計補正予算についてでありますが、歳入では前年度繰越金の計上による一般会計繰入金の減額、歳出では濃縮汚泥の収集・運搬委託料等、事務経費の調整に伴う補正であります。
次に、議案第64号平成19年度棚倉町霊園整備事業特別会計補正予算についてでありますが、霊園周囲の植栽補植事業に要する経費の補正であります。
次に、議案第65号平成19年度棚倉町上水道事業会計補正予算についてでありますが、収入では、給水収益見込額の増額、受取利息及び雑収益の計上、支出では、動力費及び人件費等の増額であり、資本的収支につきましては、工事分担金、負担金の減額、取水ポンプ改良に伴う原水設備改良費等の増額による補正であります。
以上が本定例会に提出いたしました議案の概要でありますが、詳細につきましては、それぞれ主管課長より説明させますので慎重御審議の上、御議決を賜りますようお願い申し上げ、提出議案の説明といたします。
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