山梨県都留市へ行ってきました。都留市内を流れる川は富士山の裾野が尾を引く傾斜地のため、水量が豊富で流れも急であったため江戸時代から絹織物生産の動力源として水車が用いられていたそうです。明治に入ると、水力発電所が作られ、山梨県で2番目に早く電灯が灯る町となりました。そのような歴史背景から新エネルギー導入に関心が高い市民グループが、水を利用した地域づくりを進める活動が展開してきました。都留市も平成15年には「都留市地域新エネルギービジョン」を策定し、まずは行政が積極的に新エネルギーを導入し、広く市民に地球温暖化やエネルギーに関する知識を深めてもらうことを目指すようになりました。その後、大学教授が工業高校の生徒を交えてマイクロ水力発電の実験が行われ、そこから河川のゴミの課題にも取り組むようになり環境美化を呼びかける運動にも展開していったそうです。
現在、3基の小水力発電が稼働し、都留市役所、エコハウス、植物栽培展示施設に供給50~60%の自給率と夜間、土日の売電を行なえるようになってきたそうです。
小水力発電は、出力の大小に関わらず「水量」と「落差」が大きなポイントとなります。都留市の発電施設は市内を流れる家中川の豊富な水量と傾斜地による急流によって良好な発電量を得ることができています。
福井市に当てはめてみると、「場所は、限られてきそうだな。」といった印象でした。
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