知多市は、小学校区をコミュニティと呼んでいます。その中の南粕谷コミュニティを視察しました。
知多市では、各コミュニティ組織に対して交付金として各コミュニティの実情や特性にあった使い道を自分達で考え、決めることができます。福井市では敬老事業や防犯・防災活動、交通安全事業、青少年健全育成活動など各担当部署ごとに割り振られ、縦割りで各地区に降りてきます。その事業ごとそれに合った団体が各地区に作られその事業を推進することになっていますが、似通った事業なのに、一つの地区内であっちの団体とこっちの団体で同じような事業をする事もあります。それを無くすには、この交付金制度で、コミュニティに使途を考えてもらうことは有効だと思います。また地域の人達が積極的に地域参加する姿もみられるようです。
もう一点、南粕谷コミュニティは、昭和50年前後に住宅団地(一戸建て)が造成され、一気に人口が増加し、当時は小学校の生徒数が1200人だった時もあったそうです。しかし新規入居者の子供たちが進学し、就職すると地元に戻ったのは半数、今は孫にあたる子が小学校に通っていますが、生徒数は200人まで減少しています。
人口は5,297人で65才以上人口は2,084人、高齢化率が39.3%と高い地域です。しかし、介護保険認定者は175人で認定率8.4%と元気なお年寄りがいっぱいの町です。10年前に60才台の人達が、介護予防にと始めた「元気の会」での毎月2回の行事開催が効果を表しているのでしょうか♪皆さんまちづくり事業にとても熱心でした。
でも、これから5年~10年が本当の高齢化対策が必要な町かもしれません。年月を経た新興住宅団地の典型的世代構成を棒グラフで見ることができます。
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