本日、理事者の召集による臨時議会が開催されました。
午前10時からの全員協議会が議会委員会室にて、まず開催されましたが、議案の「平成25年度補正予算」について、慎重審議が重ねられました。
補正予算の内容は様々ありましたが、ひとつは中学校に毎年、生徒の使う机・椅子を新しく購入し、机の天板を卒業時にプレゼントすると言う説明がありました。
吉野材を使用して、吉野の産業振興の為にと言う企画でした。
良い事だと思います。
しかし、気になる点が数点ありました。
教育委員会が備品購入するのですが、随意契約購入をするという事!
その随意契約購入する相手先が町の補助金団体が構成する団体である事!
町の補助金団体から随意契約購入するのは違和感があります。
良い事業計画だと思うのですが、購入費800万円に毎年100万円の受注関係が、随意契約で補助金団体と成立させるのにはやはり一般論から言えば難しいのではないかとも思います。
補助金制度が企業を育てる場合もありますが、補助金頼みで企業が育たない場合もあります。
理事者からは吉野ブランドを育てる為には今後も補助金団体と随意契約をする可能性は大いにあると、答弁でしたが、吉野ブランドに限らず苦労している一般企業は多くあります。
一般企業の皆さんの感覚とはどうなんでしょうか?
もう少ししっかりとした施策はないのでしょうか?
もうひとつは、公有地取得の1億4000万円について説明があり、議員諸氏から質問や意見が数多く出されました。
この公有地取得については、取得後、新規企業に賃借する為にと言う事ですが、その前に、以前町有地を売却し再び購入すると言うものです。
複雑なんですが、その際に売買契約を結んでいました。
内容は5年以内に土地を取得後、新規事業をすると言う条件でした。その5年も過ぎ2年延長し、売買契約条件である新規事業も断念され、売買契約条件の中にある、5年以内に新規事業をしない場合は違約金を9000万円支払うと言う、契約も反故にし、契約解除をし、1億4000万円を財政調整基金を取り崩し公有地取得をすると言う説明に唖然とするばかりです。
新規企業誘致に何ら異論はありませんが、契約解除し、契約内容を反故し、公有地取得をしなければならないと言う話しには賛成できかねます。
賃借契約予定の予算も示されない中での賛同はできかねます。
もう少し時間をかけて、理事者側には説明責任があるのではないでしょうか?
その他、町道改修設計費用も国の補助金や地方債が主な財源とは言え、一件あたり1500万円は高過ぎませんか?
この手の、補正予算上程や本会計予算上程もあれやこれや合算しての議案になりがちで、もう少し柔軟に修正案が出ればなあ!と、思う事があります。
個別に審議時間が必要なものも含め、一括審議や一括に採決するのも難しい時があります。
午前10時に始まり、本会議場での採決否決になるまで、10分余りの休憩のみで昼食も摂らず慎重審議した事は大変意義深かったと思います。
険悪なムードも含み、白熱した議論こそ議会らしいと言えば議会らしいのですが、理事者側からの丁寧な説明が全議員に同等に事前に伝わっていれば、もう少し時間を有効に使える時もあるのでは…。
3月の予算議会も荒れ模様かな…。
しっかりと議論したいと思います。
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