小沢幹事長は党執行部内での影響力を残す体制を築いてから幹事長辞任、また一部の報道によれば、司法取引で議員辞職するとも言われています。
しかし、これだけ内閣支持率が下がってくると、ちょっとしたハプニングや日米関係、特に5月の普天間飛行場移設問題の対応次第で、それこそ内閣支持率が30%を切る可能性も出てきました。また、小沢氏が居座り続ければ、政党支持率もジワジワと下がってくることでしょう。
そこで浮上するのが「鳩山辞任説」です。そもそも鳩山首相は権力に執着するタイプには見えず、小沢氏と同様に二人の秘書が起訴されているわけです。友愛精神からいっても、責任を秘書に押し付け、自身は全く責任をとらないというのは良心の呵責に責められていることでしょう。もしかしたら沖縄の基地問題あたりが紛糾することで区切りをつけ辞任するかもしれません。そして、その時まで小沢幹事長が続投していれば、「私が辞めるのだからあなたも」という可能性もあります。鳩山氏が辞めれば小沢氏も辞めざるを得ない状況となるでしょうから。
そして新執行部が斬新(少なくとも非小沢系)な体制となれば、民主党支持率は急上昇し、自民党がそれまでに再起動できていなければ自民党に勝ち目はなくなります。「小鳩体制」が続くことで野党の出番があるのです。しかし、国民目線からすれば、いい加減に政党のオウンゴールによる“消極的な政権交代”にはウンザリといったところでしょう。
くどいようですが、自民と民主、どちらが先に再起動できるかという“チキンレース”が始まっているのです。
最近のコメント一覧