注目された21日投開票の長崎県知事選は、大方のマスコミ世論調査結果通り、自民・公明が支援する前副知事で新人の中村法道氏が316,603票(投票率:45.3%)の支持を集め、民主・社民・国民推薦の前農水省改革推進室長で新人の橋本剛氏(222,565票・得票率:31.8%)を大差で破りました。候補者の玉の違いはあったにせよ、昨夏の総選挙時のような民主の嵐は完全に止まったといえます。
そうした状況を踏まえ、本日発売の「サンデー毎日」で次期参院選の当落予測を掲載しました。民主党は「57議席」で非改選と合わせても119議席で単独過半数には届かず。かといって自民も「43議席」(合計79議席)という体たらく、みんなの党は首都圏で善戦し、躍進の「5議席」(合計6議席)と予測しています。
ただし、激戦が予想される東京選挙区は、自民公認が中川氏一人なら圏内ですが、二人擁立すれば共倒れになる可能性が大と見ます。
民主党はガソリン税等暫定税率の維持等でマニフェストへの期待が失望に変わり、外国人参政権や夫婦別姓問題で地方の保守層の反発を招き、雇用、日米関係、米軍普天間基地移設問題では鳩山総理のリーダーシップのなさを露呈するなど、明らかに無党派層の民主党離れが進んでいます。小沢幹事長問題もこのままでのウヤムヤはそれにさらに拍車をかけるでしょう。
また自民党は、島根の青木氏や比例の保坂氏等の公認問題で、決断(断つ事を決める)できない党執行部に対し、“未だに懲りない自民党”のレッテルを貼られつつあります。
公明党の手堅さには目を見張るものがありますが、今夏の参院選で“化ける”可能性があるといえばみんなの党ぐらいでしょう。論客揃いで主張も明確、その上比較的若い候補者が揃っており、有権者の感情を上手く拾う受け皿となる最右翼となりそうです。
渡辺喜美氏、田中康夫氏、舛添要一氏、橋下徹氏の各氏が、この政局でどのような動きを見せるのか注目です。
鳩山内閣支持率が30%台で定着すると、5月の連休明け、普天間問題で鳩山総理の辞任、同時期に小沢幹事長の辞任になるかもしれません。野田佳彦氏や蓮舫氏等が、新生民主の顔になれば、野党・自民党の勝ち目は厳しいものになりそうです。
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