菅総理誕生で、マスコミの世論調査の数字は軒並み、民主党支持率が大幅にアップ、回復し始めました。しかし、そもそも菅氏はともかく樽床氏の代表選挙出馬は一体何だったのでしょうか?同氏と小沢氏元秘書、最側近のH氏との蜜月は有名ですが、小沢サイドの働きかけがあろうとなかろうと、なんであれ、少なくとも政策・ビジョン的には民主党内でさえ全くの無名だった人が、いきなり代表・総理候補になり、129人もの国会議員が同氏に投票したということは、国家の危機としかいいようがありません。少なくとも自民党時代は党3役や主要閣僚経験者が総裁・総理候補になったものです。会社だって課長がいきなり社長になることはありえません。アメリカのオバマだって、上院議員の任期途中の立候補とはいえ、彼の演説、政策は、全米に知れ渡り、それがゆえに大統領候補になったわけです。樽床さんがたとえどんな人格者であったとしても、いわば全くの未経験者がまかり間違えば内閣総理大臣になっていたかもしれない、という恐怖を129名の民主党の国会議員の方はどう考えていたのでしょうか?高校のホームルームの延長か学級委員を選ぶのとはわけが違うと思います。そして2日間で、次の総理を無理やり選ぶ、これもおそらく外国人記者には理解できないでしょう。鳩山・小沢が辞めたことで、民主党は、無党派層からみればもう少し様子をみてみよう、と好感をもって支持率が回復していると思いますが、時間が経つにつれ、こうしたあまりの政治感覚の稚拙さに、年配者・有識者を中心に徐々に、また離れていく可能性も十分にあると思います。同時に、こうした気味の悪い、おかしなことに警笛を鳴らさない多くの評論家の方々にも問題があると思います。この国の経営が本当に心配です。
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