常識では考えられませんが、もし今度の民主党代表選挙で「小沢代表・総理」が誕生すれば、即、「解散・総選挙」が予想されます。というより、即刻、国民の信を問うべきでしょう。
そこで民主党が絶対過半数を獲得すれば、国民が小沢内閣を信任したことになり、これまで以上に強引な政権運営が進められることになるでしょう。しかし、逆に民主党が敗けた(過半数割れ)場合、小沢氏は退陣を余儀なくされます。そうなると昨年9月の政権交代以降、わずか1年間で4回も総理が変わるという、未だかつてない歴史的な恥の1ページとなるわけです。
問題は小沢氏自身の手による総選挙で民主党が勝つか否かですが、民主党内の反・非小沢派はことごとく落選の危機にさらされる反面、自民党も未だに選挙区支部長の多くが決まっておらず(これから公募というところも数多くあり、仮に今秋総選挙とでもなれば、自民党も民主党以上に準備不足の感は否めず)楽観できない状況です。
先の参院選で大躍進したみんなの党も、1ヶ月程度では候補者の擁立がままならず、“勝てる人材”の確保は難しいはずです。
そうすると、消去法で「民主単独過半数の勝算あり」と、小沢氏周辺は読んでいるかもしれません。今週の小沢氏の動向が注目されます。
まあ、個人的には小沢氏は代表選には出馬せず、再度、幹事長あたりを狙っていると見ています。従前から申し上げているように、小沢・鳩山・菅が出来レースだったら“茶番劇の極み”になるでしょう。「挙党一致体制確立のために、小沢氏を幹事長に起用する」と菅総理が言えば、参院選前の三者による“小沢隠し”だったことが明白になるわけです。
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