今回の尖閣諸島問題は、外交官=外務官僚を外して“政治主導”で外交ができると思い込んでいる菅政権が、早くも失敗しかけている例だと思います。
この国は良くも悪くも、時の総理や外務大臣が誰であろうと、外務官僚が自信(過剰?)とプライドをもって、その一翼を担ってきたといえます。その彼らのプライドとモチベーションを下げたことにより、日本の外交は“麻痺状態”に陥ったといっても過言ではないでしょう。外務省と国務省とのパイプが疎遠になり、議員外交もままならず、コネクションもほとんどない政権では、ワシントンDCから見れば不安極まりない政権に映ることでしょう。
ヒラリー国務長官の“温かい言葉”とは裏腹に、米国は菅政権を見限りつつあると思います。同時に、外国からみれば尖閣諸島問題の処理で倒閣運動が起きないのも不思議と思われているようです。
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