沖縄県知事選で当選した仲井真知事が頑なにこだわり続けたマスコミへの回答があります。
それは特に告示前、県内外の大半のマスコミはマイクを向ければ「つまり仲井真さんは県内移設(辺野古)に賛成(Yes)か、反対(No)か?」という質問攻めで、その際、仲井真氏は苦渋に満ちた(およそ選挙向きでない)顔で、『為政者には責任上、Yes、No以外に「言えない」という選択肢がある』というものでした。
鳩山政権でよくわかったように、「選挙目線」で調子の良いことを言うのは簡単です。しかし県民に対し、絶対に嘘をつかないためには「言えない」という答えもあるわけです。その結果、当初は「歯切れの良い伊波」対「曖昧な仲井真」とまで揶揄されましたが、告示以降は逆に「選挙目線で基地問題だけの伊波」対「経済・雇用の仲井真」という構図に変わり、徐々に浸透していったのです。
このボディーブローは結構有効打となったのではないでしょうか。政治家の“責任感”は選挙キャンペーンでもよく表れるという一つの証左でしょう。
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