昨日(10日)、東京都知事選挙をはじめとする12知事選と、4政令市長選、41道府県議選と15政令市議選の投開票が行われ、統一地方選の前半戦が終了しました。
東京では、私が関わった渡邉美樹氏は3位と振るわず、前宮崎県知事の東国原英夫氏が善戦したものの、石原都知事の圧勝に終わりました。
一般に、このような数百万票を対象とした大型選挙は、地上戦、空中戦のうち、空中戦が中心となります。それは候補者が17日間、どんなに渋谷、新宿等で有権者と握手をしても、一日1000人としても、トータルでは2万人にも及びません。1,060万有権者相手ではそのような地上戦だけで、知名度や認識度をアップさせることは不可能といえます。
今回の選挙戦が、3月11日に発生した東日本大震災、福島原発のニュースで一変したことは、国民の関心事、社会のプライオリティからすれば当然のことと思います。しかし、そうした中で選挙が強行されれば現職有利で新人・挑戦者は苦戦を強いられるわけです。いくらメッセージを発信しても、マスコミは取り上げてくれず、候補者同士によるテレビ討論もフジテレビの「新報道2001」の一回限りでした。
麻生元首相の“未曾有”発言だけでも一日中繰り返し報道されたのに比べ、今回はそうした報道も全くありませんでした。まあ、テレポリティックスの時代から、テレビ以前の時代へと逆戻りしてしまったわけです。そうなると、3月24日告示の選挙で1,060万有権者相手に1ヶ月や2ヶ月間前後で名前や顔、政策等をアピールするのには自ずと限界があるわけです。
以上、言い訳がましくなりましたが、とはいえ、東京電力に一都民、一国民として想定外を想定できなかった責任を追求すると息巻いていた自分が、選挙プランナーとして想定外を想定できなかったのか、と言われると返す言葉もありません。
まあ、今後、この件についてはいろいろとご報告させていただきます。
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