英国総選挙は、大方の予想を覆し、保守党が圧勝しました。7日の投票で、5/5日時点でのブルームバーグ調査会社(YouGv)によると、労働党vs保守党vs 民主党vsスコットランド民族党(SNP)は各々、34vs34vs9vs12で、その数日前の数字を見ても、まさに拮抗した大接戦といわれていました。しかし蓋を開けてみると、保守党は単独過半数を獲得し圧勝、投票日当日の出口調査で初めて、労働党は負けを知らされたと報道されています。よほどのサプライズがない限り、2日間で、大逆転などするわけがないので、これは世論調査主体の分析の信憑性を疑わざるをえません。即ち、固定電話調査の限界が垣間見えたと思います。携帯電話層、ネット層、あるいは固定電話を使用していな、持っていない層の急増に対応しきれていない電話調査の弱点を、カバーしない限り、生数字で情勢判断するのは危険だということがよくわかった事例です。わが国では、例えばNHKでも朝日新聞でも調査の生数字だけで、情勢判断していません。私たち選挙プロもそうです。米国もハイブリッド調査結果等で偏った数字をカバーしています。固定電話調査はあくまでも情勢分析の参考にしかなりえなくなりつつあるのかもしれません。
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