昨日投開票の東京都議会議員選挙。大方の予想通り「自民惨敗、民主大躍進」という結果となりました。事前の世論調査もかなり当たっていたといえるでしょう。
自民党では、内田茂氏(千代田区)、立石晴康氏(中央区)、野村有信氏(青梅)など、1人区でのベテラン議員の落選がその凋落ぶりを象徴しています。一方、民主党は圧倒的な得票数で“底上げ”に成功し、議席数でも他党を圧倒しました。
しかし、いくつかの注目点があります。それは54.49%と、前回比10.5ポイントも投票率が上がったにもかかわらず、公明党が全候補者当選を果たし、完勝したことです。これは凄いとしかいいようがありません。
そして共産党。“蟹工船ブーム”といわれながらも、前回の13議席から8議席と5議席の大幅減。これだけの“反自民ムード”の中で、都民の心を掴めなかった原因は何なのでしょうか。また今回デビューの幸福実現党の候補者10名の合計獲得票数は13,401票(有効得票数の0.24%)で、結局、有権者には全く見向きもされなかった結果といえましょう。
さて、総選挙ですが、これだけ投票率が上がり、無党派層が自民の3.7倍(朝日新聞出口調査・無党派層:自民13%、民主48%)の勢いで民主に流れれば、接戦の小選挙区はその大半が民主の勝利となることでしょう。あとは「候補者力」がどこまで通用するかが見せ場となります。本日発売の「サンデー毎日」(東日本編)では、投票率がアップした都議選での「自民惨敗、民主大躍進」を前提として予測していますので、ぜひご笑覧下さい。
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