再起動(Reboot)とは、良いものは残し、悪しきものは排除することです。
選挙に例えれば、プラスになるものは残し、マイナスになるものは排除する決断が必要ということです。「決断」とは断つことを決めることで、これができないと「優柔不断」となります。鳩山首相もこの「優柔不断」の典型といえそうです。
しかし、自民党はいまだに生死を分ける来年の参院選を控え、危機意識が8月31日以前とほとんど変わっていないのではないかと思わざるをえません。
長谷川大紋氏や田村耕太郎氏が自民党を離党する一方で、先の参院選で落選した保坂三蔵氏(69歳)や、「70歳定年制」にひっかかる参院のドン、青木幹雄氏(75歳)、あるいは山崎拓氏(73歳)が公認、もしくは公認される方向と報道されています。
こうした方々の党への貢献度や情を考慮すれば、そう簡単に断ち切れない事情も理解できますが、「再起動」というものは、そうした情をも徹底的に排除しない限り、国民から見れば「まだ懲りていない」と映り、民主党支持率が落ちても自民党がその受け皿になることは難しいでしょう。“自民党も惨敗してようやく目が覚めたな!”と、居酒屋でサラリーマンの会話にのぼらない限り、「再起動できない自民党」というレッテルを貼られてしまうでしょう。
民主党を批判する前に、まずは散々繰り返された自民党批判に真摯に耳を傾け、一つひとつ丁寧に国民、支持者、党員の期待に応えていかなければ、自民党に未来はありません。
最近のコメント一覧