あれだけ自民党時代に選挙前の首のすげ替えを批判していた民主党はいとも簡単に、参議院選挙前に、鳩山・小沢体制から菅・枝野体制へと、選挙目線の交代劇を演じました。民主党は負けたとはいえ、(言い換えれば小沢が幹事長を辞めていなければ)44議席どころか30議席台になっていたことは明白で、比例も併せればよくここまで回復したともいえます。しかし、もともと菅内閣が出来レースの選挙内閣だったとすれば、まさに菅さんはピンチヒッターだったわけで、9月の代表選で、小沢・鳩山・菅本命のX氏が登場しても不思議ではありません。まあ今のままでは、菅政権はもたないでしょう。そもそも米国との8月末の約束は守れるのでしょうか?いくら9月まで、とはいえ、選挙で落選した千葉法務大臣を留任させるなど、議会制民主主義、選挙のもつ意義、の根幹に反している異常さも否めません。そうなると、民主党は次の選挙(当面は沖縄県知事選挙、来年の統一地方選挙・東京都知事選挙等)、総選挙を睨み、勝てる内閣・党の体制づくりが急務という大義名分で、またまた秋に首のすげ替えをする可能性が大といえます。菅総理・仙石官房長官だったら絶対に進まない公明党との連携も、体制が変われば変化が出てくるかもしれません。民主党は自民党時代以上に世論調査に振り回されるポピュリズム政党になってしまったともいえるでしょう。民主党内に”いい加減にしろ!”の声が出てくることを期待します。
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