中国や韓国に配慮するとかで、菅総理以下、民主党の全閣僚、副大臣、政務官は誰も靖国神社に参拝しなかったと報じられています。
こういうことで足並みが揃うというのは実に不思議な内閣と言わざるを得ません。私も7月中旬、北京へ行き、参院選の総括の講演を中国最大のシンクタンクで行ってきましたが、靖国問題に触れた際、「自国のために命を捧げた先人たちに敬意を払えない人が、他国に敬意を払えるわけがない、靖国に参拝する政治家を私は尊敬する」と申し上げてきましたが、何ら反論もありませんでした。
同時に、よく靖国参拝反対論者の方々がA級戦犯合祀の話をされますが、そもそも戦犯は戦勝国が勝手に裁判をし、決めたことで、日本人自らの裁きによるものではないということ、また神道でも仏教でも、キリスト教でも、亡くなられた方々に正義とか悪とかの烙印を押すことなどあり得ないと思います。
極論すれば、仮にロシアの政治家がスターリンの墓参に行ったからといって、対ロシア外交に難癖をつける政府がどれだけあるのでしょうか。不幸な戦争の歴史の清算と、純粋に日本のために命を捧げられた先人を尊ぶ気持ちを混同してはならないと思います。
靖国神社に参拝するのも信念、しないのも信念です。問題はそのどちらかを強制することがおかしいということに菅政権が気づいていないことです。
最近のコメント一覧