去る26日に第1回米大統領選テレビ討論が行われました。討論そのものは誰が見てもヒラリー氏の圧勝でした。一言でいえば、ヒラリー氏は入念な準備をしたのに対し、トランプ氏はいかにもぶっつけ本番という感じでした。実はこの裏には、トランプ陣営戦略の180度転換があります。3月に伝説的ともいわれた選挙コンサルタントのポール・マナフォート氏(ブッシュ親子やレーガン氏、ロムニー氏やドール氏も担当)がトランプ陣営に入り、それまでのトランプ言いたい放題から、スピーチライターをつけ、自制心あるトランプ像に転換し、イメージを大幅に向上させました。しかし8月にマナフォート氏は、自らが深く関わったウクライナの前大統領ヤヌコビッチ汚職疑惑で辞任。後任にはオンラインサイトニュース会長のスティーブ・バノン氏が就任。同氏はトランプ氏に対し、”発言を控えろ、という人は無視するように!”(ワシントンポスト紙)と勧めるなど、元の、その場思い付き・言いたい放題のトランプに逆戻りさせたのです。今後2回のテレビ討論があり、特に最後の10月19日は共和党寄りのフォックス社の主催。第1会は民主党支持のNBCの主催。(因みに第2回は中立のABCとCNN)果たしてトランプの挽回はあるのでしょうか?嫌われているヒラリーVS不安一杯のトランプ。嫌悪度が強い2人の対決は、否応なしの消極的選択になりそうです。今のところミラクルでも起きない限り、ヒラリー優勢といえそうですね。
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