アメリカ大統領選挙は「政権交代」という意味での共和党対民主党の戦いではありますが、勝敗の決め手は徹底した個人戦、即ち「党首力」です。
民主党の顔がヒラリー、オバマのどちらになるのか、対する共和党もマケイン、ジュリアーニのどちらになるのかでその強弱が決まってきます。PRの大半を注ぎ込むテレビCMやテレビ討論でも政党の宣伝など全くありません。各党の大統領候補が決まれば、そこからは各党の“顔”の好感度・嫌悪度で支持率が大きく左右されていくのです。
これが日本でも当てはまるようになってきました。前回総選挙での小泉劇場による自民大勝、そして先の参院選での自民大敗。その最大の原因は、安倍総理に対し有権者が愛想を尽かしたからです。即ち自民・民主各党のイメージや政策云々ではなく、小泉、安倍の「党首力」で勝敗が決まったといえます。
昨日の小沢民主党代表の国会採決欠席に関する会見を見て、正直なところ驚きました。一言で言えば、「党首は何をやってもいい」的な驕りが随所に見られたからです。党首は党員、党所属の議員、そして何よりも有権者=国民を向いて話をするべきです。まさに民主党の弱点を垣間見た気がします。
あの会見で、仮に福田総理の支持率が下がったとしても「小沢にこの国は任せられない」と思った人も多いのではないでしょうか。
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