「自・公総力戦」対「民主・野党総力戦」で、様々な政局を睨んだ戦いでしたが、民主・平岡氏の圧勝で終わりました。
そこで今回の結果を客観的に分析してみました。平岡対山本は21,944票差。ここで前回(2005年9月)の小泉旋風の時は例外なので、前々回(2003年11月)の佐藤信二(自民)対平岡秀夫のケースと比べてみましょう。佐藤対平岡は91,087対109,647で平岡が勝ちましたが、その票差は18,560。そしてその差は市部合計票の差(20,941)で負けたことがうかがえます。
今回の結果も市部と郡部とで分けてみると、郡部合計はなんと両者の差はわずか74票で平岡の勝ち。市部合計の21,870票差が今回の勝敗の差とほぼ一致するのです。また、投票率は前々回の69・36%に対し、今回は69%と、注目激戦区だったにもかかわらず、投票率は伸び悩みというよりダウン。結論からいえば、両者総力戦のわりに票が伸びていないのです。
後期高齢者医療制度が響いたのは事実でしょうが、前々回の総選挙の分析結果とほとんど変わっていないということをこの際強調しておきたいのです。
年金、ガソリン税、後期高齢者医療制度等、ダブル、トリプルパンチを考えれば、もっと平岡氏が差をつけてもよかったでしょう。
双方共に力を出し切った結果にもかかわらず、前々回とほぼ同じ分析結果ということを考えると、意外に一般有権者(無党派層・浮動票層)は冷めていたともいえます。政局絡みの政党間の熾烈な争いに一般有権者はちょっと引いているのかもしれません。
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