選挙プランナー 三浦博史の選挙戦最新事情 (地方版用)

そもそも、内閣不信任案とか問責決議案は、時の与党を追い込むための手段の一つです。

今回の民主党の国会閉会直前の問責決議案提出には「？」がついてきます。なぜなら、これで与党を追い込むことはできないからです。“政局づくり”は政党にとって大切な戦術ということは理解できます。しかし、あまり政局づくりばかりが目に付くと、有権者の政党離れを促す可能性もあるでしょう。

昨今の選挙事情を見ても、自民党、民主党公認といった「看板」は、候補者にとって決して“三種の神器”の一つではなくなってきているのです。政党や党幹部の思惑と、現場で戦っている候補者との間に、政党ブランドにかかわる認識のギャップが生じてきているように思えます。