今回の民主党代表交代劇を企業(サラリーマン)社会にたとえて考えてみたいと思います。
何らかの問題や事件により、消費者やマスコミから見放され、糾弾された会社の社長が辞任に追い込まれたとき、その社長と“一蓮托生”だった最高幹部が新社長の座につくことで、果たしてステークホルダー(消費者・取引先・株主・社員等)は納得するでしょうか?
鳩山幹事長は自身で「私は小沢代表と一蓮托生」と発言しています。そして自民党から手強いとされる岡田副代表は前回(2005年)の郵政選挙で惨敗し責任をとった人です。会社に大幅な利益をもたらしたヒーローならまだしも、大幅な損失をもたらした社長がカムバックというのは一般的にはありえないでしょう。
“親小沢”とか“非小沢”とかいう問題ではなく、実質的に小沢院政がスタートした時点で私は信頼回復はアウトだと思います。社長に説明(責任)を求めたり、辞職を突きつけたり、それにより左遷されたり、社長に辞めてもらうために自ら退任した人は、その後継者につく資格があると思いますが、残念ながら鳩山氏も岡田氏も小沢氏を支えてきた小沢執行部の最高幹部です。そのコップの中の人たちだけで交代劇を演じても、民主党支持者はもとより一般国民から見れば“新しい顔による民主党のイメージ一新”とはならないでしょう。
国民が納得しない、支持しない限り、自民党にとっては鳩山も岡田も“想定範囲内”だと思います。勝手なことを言えば、二人とも今回の代表選出馬を辞退するべきだったでしょうし、そうすれば“サプライズ”で自民党もさぞ慌てふためいたことでしょう。
何ともつまらない代表選になりました。
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