今年の3月24日の小沢一郎民主党代表の記者会見で、ジャーナリストの上杉隆氏が記者クラブの開放を迫り、小沢氏から政権交代の暁には官邸の記者クラブを開放する旨の言質をとりました。先日の鳩山代表就任記者会見でも同様の質問(要求)をされ、鳩山氏もそれを“追認”しました。
あまり報道されていませんが、とても大切なことだと思います。今や有権者が政治に関心を持つツールとしてのメディアは、従来の大手新聞社やテレビキー局だけではなく、CS、BS放送や夕刊紙、スポーツ紙、雑誌、週刊誌、インターネットと多岐にわたっています。そうしたメディアが重要な記者会見の取材の場を得られないというのはスペースの問題だけならともかく、“旧態依然”としたことだと思います。
少なくとも私が関係する知事選等では、事前に県政(市政)クラブの了解をとったり(スペースさえ許せば最近はすぐ了解が得られるケースが多い)、記者会見場をホテル等で行うことにより、夕刊紙やスポーツ紙、雑誌等の記者も参加いただけるように努めています。そうした様々なメディアの記事(メディアミックス)を見て投票先を決めたという人も多いのです。
ぜひ上杉氏の声を官邸のみならず、各省庁や地方の記者クラブにも拡げてほしいものです。スペースだけの問題なら、公的会見に限り場所を記者クラブから庁舎内の会議室等に変更することも可能なのではないでしょうか。
与野党共、前向きに検討してほしい一件です。
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