自民党は次の総選挙で世襲制限の対象となる千葉1区と神奈川11区での公認取り消しはしないと発表しました。
一度公認した以上、取り消しは信義にもとる、という理由が大きいと言われていますが、私はそれ以上にポピュリズムに浸りすぎてはいけないという見地から、今回の決定に賛成です。
国会議員の政治資金の1円以上の領収書の開示(しかも人件費なら明細不要というザル法)、候補者の血筋で立候補を制限するような非民主主義的“差別”。このように選挙で「有権者に迎合するためなら何でもあり」という手法に私は強い不安を覚えます。選挙に勝つことは政党・政治家にとって重要課題ですが、選挙に関係のない時期に、冷静にそして後世に悔いのない議論を正々堂々と進めてもらいたいものです。
強いて言えば、民主党がいくら世襲批判を展開しても代表が鳩山氏、代表代行が小沢氏では説得力を持ちません。「自分たちは良くて新人はダメ」という理屈は通用しないと思います。
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