まず初めに、中川昭一氏のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
同氏との出会いは、私がまだ代議士秘書時代の昭和63年、当時ホワイトハウスをはじめ米国政界に数多くの人材を輩出していたジョージタウン大学でのセミナーに出席するためにワシントンDCに一週間ほど数名でご一緒させていただいた時です。
私が仕えていた故椎名素夫代議士や、故安倍晋太郎氏、そして中川昭一氏等と共に恒常的な日米人脈をつくろうという目的のフォーラムでした。中川氏は大変気さくな方である一方、米国の政治家や学者、財界人を相手に農業や安全保障問題でも一歩も譲らない堂々と議論した姿が思い出されます。
農業、拉致問題、安全保障といった、まさに国会議員として大切な問題を、海外の政治家と互角に渡り合える数少ない政治家の一人だったと思います。政治家としては骨太に見えた中川氏ですが、内面はお父様に似て結構繊細な方だったのでしょう。
国内での人気も大切ですが、海外で日本の国益を正々堂々と主張できる政治家が少なくなったような気がします。
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