官僚をダメにして喜ぶのは外国

  • 選挙プランナー三浦博史
  • at 2009/11/05 11:28:16

世界中のエリートが集うワシントンDCで、日本人の中で若くして彼らと対等に渡り合えるのはエリート官僚の人たちだけといえます。


彼らは世界中のエリートを相手に、英語で日本国の未来や文化など、あらゆる問題・イシューなど多岐にわたって議論し続けます。私はそうした光景を幾度も目にしてきました。もちろん大手一流企業からシンクタンクへの出向者や、大学への留学者もたくさんいますが、公の場で外国人エリート相手に、エリート官僚ほどの熱弁をふるう場面はあまり見たことも聞いたこともありません。


果たして日本の若い政治家の中で、こうした丁々発止の議論を外国人相手に交わすことができる人がどれ位いるのでしょうか? 「脱官僚」「政治主導」を国内で叫ぶのは自由ですが、この国を支えてきた“優秀な官僚”を目の敵にし、人材不足や後継者不足を起こし、交渉力の弱った日本にすることで、一体誰が喜ぶのでしょうか。国内事情以上に、グローバルな目線でこの国の未来を、人材の育成を見つめていくことも政治には不可欠なことだと思います。


知事選等でもつくづく痛感することですが、地方でも県職員(中には一部に不埒な人たちもいるかもしれませんが)は県民の財産であり、公僕なのです。彼らを敵にするのではなく、彼らのモチベーションをいかに高め、知恵と底力を引き出し、県民のために働いてもらうかが政治家(知事)のミッション、リーダーシップなのではないでしょうか。


官僚バッシングより、官僚に負けない政治家を目指すべきなのに、レベルの低い政治家に合わせて官僚のレベルを落としてしまうことの馬鹿さ加減に(マスコミの方も)早く気づいてくれないと、この国は大変なことになると思います。


エリート官僚は日本の財産だと私は思います。



※この記事は 「選挙プランナー 三浦博史の選挙戦最新事情(http://www.election.ne.jp/planner/80722.html)」 と重複しています。ご了承下さい。

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