悪名高いアニメの殿堂の予算が、当初の117億円から2億円に大幅に減額されました。こうしたことは民主党のヒットだと思います。
私は秘書時代から、くらしの利便性を図るために必要なハコモノやインフラ整備、治山治水灌漑等は政治の根幹としつつも、ソフトが大切な文化・伝統に関わるようなものは、とかく“ハコモノ先にありき”の政治・行政に対し、大きな不信感を抱いていました。大体、華々しくオープンしても、その後はほとんど本来の目的で活用されていない施設が大半だからです。
今やアニメは日本を代表する文化であり、輸出産業の一つになりました。しかし、そのソフトの育成・普及と今回のアニメの殿堂とは全くかけ離れているものだと思います。アニメの展示機会を増やすこと等は大切なことだと思いますが、この2億円をぜひ有効活用してほしいものです。
今、行われている事業仕分チームの多少行き過ぎたやり方には賛否両論あり、私も否定する部分も多々ありますが、こうしたヒットは従前の政治体制ではできなかったことだと素直に評価したいと思います。
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