社民党は衆参合わせて12議席のミニ政党、一方、民主党は今や423議席の巨大政党。普天間問題で米国を怒らせながら、なぜ鳩山政権は社民党と決別できないのでしょうか。
これは巷間いわれているように、小沢幹事長の自社さ連立政権時代の旧社会党離脱時のトラウマがあるからという見方もありますが、それ以上に来年の参院選、あるいは統一地方選挙を踏まえてのことだと思います。
小政党の社民党といえども、田中康夫代表の新党日本と同様に、議席以上に“つり鐘”的支持者は全国に万遍なくいます。この人たちを敵に廻すことは、もし彼らが民主党を叩き落すためなら自民党とも組むとなれば、その票数は倍加することになります。即ち、民主党は今回の総選挙で圧勝したといっても、その得票率(小選挙区)は民主:47.43%、自民:38.68%でその差は8.75%(議席数では157議席差)しかないのです。そこで数%が確実に動けば、自民党復活へのトリガーになるでしょう。
私は民主党が社民党を切れない理由は、連立の信義ではなく、選挙協力の一言に尽きると思います。
最近のコメント一覧